ダウ平均は続伸 米雇用統計を受けた流れが続く=米国株概況
NY株式6日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均 38852.27(+176.59 +0.46%)
S&P500 5180.74(+52.95 +1.03%)
ナスダック 16349.25(+192.92 +1.19%)
CME日経平均先物 38890(大証終比:+700 +1.80%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。先週の米雇用統計を受けた流れが続いた。米雇用統計は、FRBにとって歓迎すべき兆候を示しており、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回ったほか、特に賃金の伸び鈍化が続いていることは心強い内容であった。
また、米雇用統計発表後で反応は鈍かったが、ISM非製造業景気指数が判断基準の50を下回り、2022年以来の縮小圏に低下していた。サービス業の減速が示唆されており、米雇用統計でも特にレジャー・接客部門の就業者数が4月は5000人増に留まっていた。米企業の1-3月期決算でもマクドナルド<MCD>やスターバックス<SBUX>のような企業は春以降、米消費者の財布の紐が固くなっていることに揃って言及している。
FRBが特に懸念していたサービス業のインフレが今後、落ち着いて来るのではとの期待感もあり、短期金融市場ではFRBが秋以降利上げを開始し、年内2回の利下げでコンセンサスを形成しようとしている。米大手証券からは、環境がそろえば、7月利下げ開始の可能性もあるとの指摘も出ていた。その意味では来週の米インフレ指標は、かなり重要なポイントとなりそうだ。
「FRBが依然金利を制限的な水準に維持しているため、米経済の軟着陸を宣言するのは少し早い気がするが、4月の米雇用統計は、その着地点への道筋を明確にするものだ」とのコメントも聞かれた。
1-3月期の決算はピークを過ぎたものの、投資家は火曜日のディズニー<DIS>を含め、今週発表される主要企業の決算に注目している。「1-3月期決算は利益に助けられ、企業業績は回復した。全体的な業績の底堅さにより、株式の下値は限定的であろう」といった声も聞かれる。
アップル<AAPL>が3日ぶりに反落。バフェット氏率いるバークシャー<BRK.B>が同社株を一部売却していたことが明らかとなった。
メディア大手のパラマウント・グローバル<PARA>が上昇。同社はスカイダンス・メディア社を率いるエリソン氏と身売り交渉を行っていたが、同社の取締役らによる特別委員会は、エリソン氏に対し、協議はもう独占的なものではないと通告したと伝わった。同社に関してはソニーグループ<6758>とアポロ・グローバル<APO>が共同で260億ドル規模の買収案を提示している。
鉄鋼のUSスチール<X>が上昇。日本製鉄<5401>が同社買収で合意しているが、バイデン政権や米議会の一部から反対が出ている。しかし、EUは先ほど買収計画を承認した。また、アナリストが投資判断を「買い」に引き上げている。
自動運転ソリューションのルミナ―・テクノロジーズ<LAZR>が下落。従業員の約20%を削減し、一部または全施設を転貸することを確認した。今回の決定は、同社がボルボ・カーズと生産を開始し、委託製造業者TPKとの提携を拡大した後に下された。
DXにおけるコンサルティングを手掛けるパーフィシエント<PRFT>が急伸。EQT<EQT>が負債を含めて約30億ドルの企業価値で同社を買収することで合意した。
スピリット航空<SAVE>が決算を受け下落。予想を下回る第2四半期の売上高見通しを示したことが嫌気されている。営業利益率の予想以上のマイナスを見込んだ。
マイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。「同社は少し遅れて列車に乗り込んだものの、最近の株価の戻りを引き合いに出し、この先には有意な上昇の機会があると見ている」と述べた。
NY時間の終盤にボーイング<BA>に売りが強まり、下げに転じた。米連邦航空局(FAA)が、同社が実施した787検査で虚偽記録の可能性がある疑いがあり、FAAが調査と伝わっている。
ボウリングセンター運営のボウレロ<BOWL>が決算を受け大幅安。天候不順が影響した。
パラマウント<PARA> 13.29(+0.40 +3.10%)
USスチール<X> 38.04(+1.57 +4.30%)
ルミナ―<LAZR> 1.67(-0.01 -0.60%)
パーフィシェント<PRFT> 73.26(+25.15 +52.28%)
マイクロン<MU> 120.13(+5.43 +4.73%)
スピリット航空<SAVE> 3.35(-0.36 -9.70%)
ボウレロ<BOWL> 11.20(-1.29 -10.33%)
ボーイング<BA> 178.35(-1.44 -0.80%)
アップル<AAPL> 181.71(-1.67 -0.91%)
マイクロソフト<MSFT> 413.54(+6.88 +1.69%)
アマゾン<AMZN> 188.70(+2.49 +1.34%)
アルファベットC<GOOG> 169.83(+0.84 +0.50%)
テスラ<TSLA> 184.76(+3.57 +1.97%)
メタ<META> 465.68(+13.72 +3.04%)
AMD<AMD> 155.78(+5.18 +3.44%)
エヌビディア<NVDA> 921.40(+33.51 +3.77%)
イーライリリー<LLY> 766.68(+31.71 +4.31%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 38852.27(+176.59 +0.46%)
S&P500 5180.74(+52.95 +1.03%)
ナスダック 16349.25(+192.92 +1.19%)
CME日経平均先物 38890(大証終比:+700 +1.80%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。先週の米雇用統計を受けた流れが続いた。米雇用統計は、FRBにとって歓迎すべき兆候を示しており、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回ったほか、特に賃金の伸び鈍化が続いていることは心強い内容であった。
また、米雇用統計発表後で反応は鈍かったが、ISM非製造業景気指数が判断基準の50を下回り、2022年以来の縮小圏に低下していた。サービス業の減速が示唆されており、米雇用統計でも特にレジャー・接客部門の就業者数が4月は5000人増に留まっていた。米企業の1-3月期決算でもマクドナルド<MCD>やスターバックス<SBUX>のような企業は春以降、米消費者の財布の紐が固くなっていることに揃って言及している。
FRBが特に懸念していたサービス業のインフレが今後、落ち着いて来るのではとの期待感もあり、短期金融市場ではFRBが秋以降利上げを開始し、年内2回の利下げでコンセンサスを形成しようとしている。米大手証券からは、環境がそろえば、7月利下げ開始の可能性もあるとの指摘も出ていた。その意味では来週の米インフレ指標は、かなり重要なポイントとなりそうだ。
「FRBが依然金利を制限的な水準に維持しているため、米経済の軟着陸を宣言するのは少し早い気がするが、4月の米雇用統計は、その着地点への道筋を明確にするものだ」とのコメントも聞かれた。
1-3月期の決算はピークを過ぎたものの、投資家は火曜日のディズニー<DIS>を含め、今週発表される主要企業の決算に注目している。「1-3月期決算は利益に助けられ、企業業績は回復した。全体的な業績の底堅さにより、株式の下値は限定的であろう」といった声も聞かれる。
アップル<AAPL>が3日ぶりに反落。バフェット氏率いるバークシャー<BRK.B>が同社株を一部売却していたことが明らかとなった。
メディア大手のパラマウント・グローバル<PARA>が上昇。同社はスカイダンス・メディア社を率いるエリソン氏と身売り交渉を行っていたが、同社の取締役らによる特別委員会は、エリソン氏に対し、協議はもう独占的なものではないと通告したと伝わった。同社に関してはソニーグループ<6758>とアポロ・グローバル<APO>が共同で260億ドル規模の買収案を提示している。
鉄鋼のUSスチール<X>が上昇。日本製鉄<5401>が同社買収で合意しているが、バイデン政権や米議会の一部から反対が出ている。しかし、EUは先ほど買収計画を承認した。また、アナリストが投資判断を「買い」に引き上げている。
自動運転ソリューションのルミナ―・テクノロジーズ<LAZR>が下落。従業員の約20%を削減し、一部または全施設を転貸することを確認した。今回の決定は、同社がボルボ・カーズと生産を開始し、委託製造業者TPKとの提携を拡大した後に下された。
DXにおけるコンサルティングを手掛けるパーフィシエント<PRFT>が急伸。EQT<EQT>が負債を含めて約30億ドルの企業価値で同社を買収することで合意した。
スピリット航空<SAVE>が決算を受け下落。予想を下回る第2四半期の売上高見通しを示したことが嫌気されている。営業利益率の予想以上のマイナスを見込んだ。
マイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。「同社は少し遅れて列車に乗り込んだものの、最近の株価の戻りを引き合いに出し、この先には有意な上昇の機会があると見ている」と述べた。
NY時間の終盤にボーイング<BA>に売りが強まり、下げに転じた。米連邦航空局(FAA)が、同社が実施した787検査で虚偽記録の可能性がある疑いがあり、FAAが調査と伝わっている。
ボウリングセンター運営のボウレロ<BOWL>が決算を受け大幅安。天候不順が影響した。
パラマウント<PARA> 13.29(+0.40 +3.10%)
USスチール<X> 38.04(+1.57 +4.30%)
ルミナ―<LAZR> 1.67(-0.01 -0.60%)
パーフィシェント<PRFT> 73.26(+25.15 +52.28%)
マイクロン<MU> 120.13(+5.43 +4.73%)
スピリット航空<SAVE> 3.35(-0.36 -9.70%)
ボウレロ<BOWL> 11.20(-1.29 -10.33%)
ボーイング<BA> 178.35(-1.44 -0.80%)
アップル<AAPL> 181.71(-1.67 -0.91%)
マイクロソフト<MSFT> 413.54(+6.88 +1.69%)
アマゾン<AMZN> 188.70(+2.49 +1.34%)
アルファベットC<GOOG> 169.83(+0.84 +0.50%)
テスラ<TSLA> 184.76(+3.57 +1.97%)
メタ<META> 465.68(+13.72 +3.04%)
AMD<AMD> 155.78(+5.18 +3.44%)
エヌビディア<NVDA> 921.40(+33.51 +3.77%)
イーライリリー<LLY> 766.68(+31.71 +4.31%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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