FRONTEO <2158> [東証G] が5月2日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年3月期の連結最終損益を従来予想の4.1億円の赤字→29億円の赤字(前の期は17億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。赤字額は前の期末の純資産を57.4%毀損する規模となった。ただ、通期の連結経常損益は従来予想の2.2億円の赤字→1.6億円の赤字(前の期は12.9億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の1億円の黒字→23.8億円の赤字(前年同期は10.4億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
1. 特別損失(連結・個別)の計上について(1)顧客関連資産及びのれんにかかる減損損失(連結)の計上リーガルテックAI事業を展開する当社連結子会社であるFRONTEO USA, Inc.(以下、FUSA)は、米国における企業や法律事務所の顧客基盤の強化を通じて、当該事業の拡大展開することを目的として買収したTechLaw Solutions, Inc.(2014年8月)(以下、TLS)、EvD, Inc.(2015年7月)(以下、EvD)、Essential Discovery, Inc.(2016年11月)(以下、EDI)の3社を統合して設立され、当社グループの事業ポートフォリオにおいて中心的な事業として展開してまいりました。 この度、FUSA主要顧客の案件終了に伴い、FUSAの事業計画を見直した結果、株式取得時に見込んでいた将来の成長及び事業計画の実現が困難であると判断いたしました。この結果、それらを前提としたキャッシュフロー見込みにも変更が生じるため、 FUSA(TLS、EvD、EDIの3社)の株式取得時に発生した、顧客関連資産とのれんの減損を行い、これらの減損損失を特別損失として計上することといたしました。なお、減損損失の内訳は下記となります。顧客関連資産の減損損失 : 1,130百万円のれんの減損損失 : 1,260百万円その他固定資産の減損損失: 90百万円 合計 : 2,480百万円 (2)子会社株式評価損(個別)の計上FUSAにおける減損損失計上に伴い、当社が保有するFUSA株式の実質価値が著しく低下するため、当社が保有するFUSAの子会社株式評価損約7,130百万円を 2024年3月期第4四半期会計期間に計上する見込みとなりました。なお、当該子会社株式評価損は個別財務諸表のみに計上されるものであり、連結業績に与える影響はありません。2. 2024年3月期通期連結業績予想数値の修正(2023年4月1日~2024年3月31日)(修正の理由)売上高予想については、前回発表数値を維持し、営業利益並びに経常利益については売上原価及び販売管理費の最適化を行ったこと等による費用削減効果が前回予想を上回り、営業損失180百万円、経常損失160百万円となる見込みです。また、「1.(1)顧客関連資産及びのれんにかかる減損損失(連結)の計上」に記載の通り、当第4四半期において顧客関連資産及びのれんの減損による特別損失を計上する見込みであることから、これに伴い、親会社株主に帰属する当期純損失は、前回発表の410百万円から2,900百万円に修正いたします。3. 財務制限条項に関する対応状況について2024年3月期は2期連続の経常損失が見込まれ、またこの度の業績予想の修正に伴い、当社が複数の金融機関と締結しているシンジケートローン契約等に規定する財務制限条項に抵触する見込みとなりましたが、関係する金融機関に説明し、継続支援に向けて検討いただいております。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の1億円の黒字→23.8億円の赤字(前年同期は10.4億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。
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会社側からの【修正の理由】
1. 特別損失(連結・個別)の計上について(1)顧客関連資産及びのれんにかかる減損損失(連結)の計上リーガルテックAI事業を展開する当社連結子会社であるFRONTEO USA, Inc.(以下、FUSA)は、米国における企業や法律事務所の顧客基盤の強化を通じて、当該事業の拡大展開することを目的として買収したTechLaw Solutions, Inc.(2014年8月)(以下、TLS)、EvD, Inc.(2015年7月)(以下、EvD)、Essential Discovery, Inc.(2016年11月)(以下、EDI)の3社を統合して設立され、当社グループの事業ポートフォリオにおいて中心的な事業として展開してまいりました。 この度、FUSA主要顧客の案件終了に伴い、FUSAの事業計画を見直した結果、株式取得時に見込んでいた将来の成長及び事業計画の実現が困難であると判断いたしました。この結果、それらを前提としたキャッシュフロー見込みにも変更が生じるため、 FUSA(TLS、EvD、EDIの3社)の株式取得時に発生した、顧客関連資産とのれんの減損を行い、これらの減損損失を特別損失として計上することといたしました。なお、減損損失の内訳は下記となります。顧客関連資産の減損損失 : 1,130百万円のれんの減損損失 : 1,260百万円その他固定資産の減損損失: 90百万円 合計 : 2,480百万円 (2)子会社株式評価損(個別)の計上FUSAにおける減損損失計上に伴い、当社が保有するFUSA株式の実質価値が著しく低下するため、当社が保有するFUSAの子会社株式評価損約7,130百万円を 2024年3月期第4四半期会計期間に計上する見込みとなりました。なお、当該子会社株式評価損は個別財務諸表のみに計上されるものであり、連結業績に与える影響はありません。2. 2024年3月期通期連結業績予想数値の修正(2023年4月1日~2024年3月31日)(修正の理由)売上高予想については、前回発表数値を維持し、営業利益並びに経常利益については売上原価及び販売管理費の最適化を行ったこと等による費用削減効果が前回予想を上回り、営業損失180百万円、経常損失160百万円となる見込みです。また、「1.(1)顧客関連資産及びのれんにかかる減損損失(連結)の計上」に記載の通り、当第4四半期において顧客関連資産及びのれんの減損による特別損失を計上する見込みであることから、これに伴い、親会社株主に帰属する当期純損失は、前回発表の410百万円から2,900百万円に修正いたします。3. 財務制限条項に関する対応状況について2024年3月期は2期連続の経常損失が見込まれ、またこの度の業績予想の修正に伴い、当社が複数の金融機関と締結しているシンジケートローン契約等に規定する財務制限条項に抵触する見込みとなりましたが、関係する金融機関に説明し、継続支援に向けて検討いただいております。
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