◆ 追加迎撃…? - 一時“153円ライン”へ急落
“介入の効果なし”との論調が幅を利かせる中、ドル円は“158円ライン”に迫る戻りを見せました。
しかし“乗せる”には至らないなど、“上値の重さ”も引きずりました。
そうした中で迎えた注目の「FOMC」は、大方の予想通り“据え置き”となりました。
ただマーケットが身構えるほど“タカ派寄り”に転換することはなく、“ハト派姿勢”は維持されたことで、米10年債利回りは逆に“低下(→4.57%)”しました。
さらに29:00過ぎには「円買い介入」と見られる動きが持ち込まれ、対ドルのみならず、その他主要通貨に対しても“円買い”が目立っています。
こうしてドル円は“153円ライン(安値は153.008円)”へと、一気に押し下げられました。
その後は待ってましたとばかりに“買い拾い”圧力が掛かり、“155円台”へと緩やかに押し戻されていますが、同じく「円買い介入」が入ったと見られる“29日安値(154.531円)”をさらに下回る水準へ押し下げられたという事実だけが残りました。
◆ 再びの“半値戻し”は、“もう一段”も再びということになるが…?
「日米金利格差」は如何ともしがたいものがありますので、ここまで下がると前記“買い拾い”が入るのは自然な流れといえます。
また今回も“半値戻し(155.494円)”をすでに達成していますので、テクニカル的には“もう一段”が期待される状況ともいえます。
ただ“疑心暗鬼”はさらに増した格好でもありますので、上値模索に関しては“おっかなびっくり”にならざるを得ないのが実状ともいえます。
そうなると“円売り”という観点で見れば、投機的な動きは抑制されやすい…?
そして次なる注目は「米雇用統計(3日)」ということになりますが、仮に“弱め”ともなれば、“ハト派寄り”と捉えられた前記FOMCを踏まえて“ドル売り(円買い)”に拍車が掛からないとも限らない…?
またぞろ“介入の効果なし”との論調が幅を利かせる可能性は否めませんので、普通に考えれば“緩やかな上値模索”ということになりそうですが、調子に乗ると“叩き潰される”リスクを抱えながらであることは、頭の片隅に残しておきたいところです。
いずれにしても目先に関しては、上下共に“神経質な揺れ動き(攻防)”と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
157.231(ピボット1stレジスタンス)
157.000(大台)
156.603(4/29~5/1の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
156.281(+1σ)
上値5:156.000(大台)
上値4:155.754(4/29~5/1の38.2%戻し)
上値3:155.499(日足・一目均衡表基準線)
上値2:155.000(大台)
上値1:154.553(20日移動平均線)
前営業日終値:154.370
下値1:154.124(5/1安値後の押し目)
下値2:154.000(大台)
下値3:153.746(5/1安値後の76.4%押し)
下値4:153.339(週足・一目均衡表転換線)
下値5:153.008(5/1安値、大台)
152.763(4/11安値)
152.591(4/12安値)
152.516(-1σ)
152.259(ピボット1stサポート)
《10:45》
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