◆ 今度は“ドル買い”が… - “157円後半”へ
円買い介入?の影響もあり、“円売り”は抑制されています。
ただ今度は“ドル買い”が…。
昨日公表された「日銀当座預金見通し」では、“5.5兆円規模”の円買い介入が示唆されました。
一方で米経済指標は“マチマチ”ではありましたが、雇用コスト指数が“上振れ(+1.2%)”しています。
このため“賃金インフレ→さらなる米利下げ時期後ズレ”の思惑となり、米国債利回り上昇を背景にして、ドル円は“157.844円”へと反発しています。
◆ “半値戻し”達成からは“もう一段”も意識されやすいが…?
こうして“半値戻し(157.364円)”をすでに達成していますので、テクニカル的には“もう一段”が期待される状況となりつつあります。
一方で前記の想定規模は“22年10月21日時(5.62兆円)”に匹敵する可能性を考えれば、「何としても160円超は阻止したい」との当局の姿勢が見え隠れしています。
そうなると“おっかなびっくり”しながらの上値模索にならざるを得ず、“円売り”という観点では投機的な動きは抑制されやすいと見られます。
そうなると問題は冒頭で記した“ドル買い”ということになりますが、明早朝には「FOMC」ならびに「パウエルFRB議長会見」が予定されています。
“タカ派寄り→さらなる米利下げ時期後ズレ”が意識されないとも限りませんが、それまでは「結果を見極めたい」との思惑が先行しても何ら不思議ではない…?
昨日も記したようにファンダメンタルズに沿うと“ドル買い+円売り”でしょうから、まだ“上値模索”は継続しやすいと見るのが自然です。
それでも“投機的な動き”が抑制されやすくなっている以上、次なる明確な材料が飛び出すまでは“上値は限定的”と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
160.200(90/4/17高値、4/29高値《年初来高値》、ピボットハイブレイクアウト)
160.000(大台)
上値5:159.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:158.860(4/29高値後の76.4%戻し)
上値3:158.524(+2σ)
上値2:158.421(ピボット1stレジスタンス)
上値1:158.033(4/29高値後の61.8%戻し、大台)
前営業日終値:157.814
下値1:157.237(旧4/29安値後の戻り高値)
下値2:157.000(大台)
下値3:156.893(日足・一目均衡表転換線)
下値4:156.631(ピボット1stサポート、4/29安値後の38.2%押し)
下値5:156.431(+1σ)
156.191(4/29安値後の50%押し)
156.000(大台)
155.799(4/29安値後の61.8%押し)
155.499(日足・一目均衡表基準線、ピボット2ndサポート)
155.000(大台)
154.841(ピボットローブレイクアウト)
《10:55》
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