ニチモウ、前期経常を一転21％減益に下方修正

　ニチモウ <8091> [東証Ｐ] が4月26日大引け後(16:00)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の35億円→25.5億円(前の期は32.2億円)に27.1％下方修正し、一転して20.8％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の20.6億円→11.1億円(前年同期は16億円)に46.1％減額し、一転して30.5％減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2023 年5 月12 日に公表しました業績見通しの前提条件に対して、主要4 事業において、食品事業ではすり身の原料相場下落による市況低迷の影響、資材事業では原料高騰分を価格転嫁に苦戦したことなど、営業損益で約400 百万円、通期業績予想を下回る見込みです。加えて、連結子会社の再構築・整理の一環として（食品事業：量販向け明太子製造子会社の業績不振、海洋事業：海苔機資材製造子会社の在庫評価減、物流事業：運送子会社の不採算事業撤退）、営業損益で約700 百万円、通期業績予想を下回る見込みです。これらの結果、2023 年5 月12 日に公表しました2024 年3 月期の通期業績予想数値を修正することといたしました。なお、2023 年11 月23 日公表しました2024 年3 月期の期末配当予想額（1 株当たり45 円）に変更はございません。３．特別利益の内容についてコーポレートガバナンス・コードに基づく政策保有株式の見直しによる資産効率向上と財務体質の強化を図るため、当社が保有する投資有価証券の一部を売却したことにより、投資有価証券売却益など、約1,700 百万円を特別利益として計上する見込みです。４．特別損失の内容について上記の通り、連結子会社の再構築・整理の一環として、減損損失など、約800 百万円を特別損失として計上する見込みです。（注）上記予想は、本資料の発表日現在で入手可能な情報に基づき判断したものであり、実際の業績は今後様々な要因により予想数値と異なる場合があります。