業界初、廃石膏ボードの水平リサイクル共同実証実験を開始

配信元:PR TIMES
投稿:2024/04/08 14:47
森ビル、船場、チヨダウーテ、トクヤマ・チヨダジプサムの企業連携による石膏ボードの資源循環モデル構築を目指す

株式会社船場(本社:東京都港区 代表取締役社長:八嶋大輔、以下、船場)は、資源循環型都市の実現に向け、森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長 辻慎吾)、チヨダウーテ株式会社(本社:三重県四日市市、代表取締役社長:平田芳久)及び、株式会社トクヤマ・チヨダジプサム(本社:三重県三重郡川越町、代表取締役社長:加藤弘義)と協業し、建築物の壁や天井の内装材などで使用される石膏ボードの100%水平リサイクル(*1) “ボード toボード“の共同実証実験(以下「本実証実験」)を麻布台ヒルズで実施いたします。船場は、徹底的な分別回収、水平リサイクルを前提とした施工で、資源循環システム構築に貢献します。

(*1)水平リサイクル:使用済み製品を原料として用いて同一種類の製品につくりかえるリサイクルのこと

1.共同実証実験開始の背景
内装工事に欠かせない石膏ボードの廃棄量は、2032年には日本全国における廃棄量が200万トン、2047年には300万トンを超えると推定される一方、リサイクル率が低く、管理型最終処分場の逼迫が懸念されています。(*2)また、国内で副産される石膏原料は減少しており、現在では年間約200万トン以上もの天然石膏を海外からの輸入に依存しています。この点について、安定供給に対する懸念および天然資源の保全の観点からも課題となっており、天然石膏に依存しない、廃石膏ボードの再利用化が求められています。

廃石膏ボードの水平リサイクル実現においては、資源循環を前提とした解体撤去や現場分別、再資源化リサイクル施設との連携・運搬等、複数の条件を満たす必要があり、各事業者によるシームレスな連携が欠かせません。これらの課題を解決するため、施工事業者(森ビル)、内装業者(船場)、建築資材メーカー(チヨダウーテ)、廃石膏ボードリサイクル会社(トクヤマ・チヨダジプサム)の連携により、水平リサイクルを実現します。

(*2)出典:石膏ボードハンドブック環境編 |一般社団法人 石膏ボード工業会


2.廃石膏ボードの水平リサイクルのスキーム

森ビルの施設開発で発生する廃石膏ボードを、トクヤマ・チヨダジプサムの世界初の技術により100%再生利用して、新たな石膏ボード(サーキュラー石膏ボード)を製造。再び森ビルの開発施設で再利用する一連の取り組みを推進します。船場は、森ビルが管理運営する施設におけるサーキュラー石膏ボードの調達、水平リサイクル・資源循環を前提とした新築施工及び解体撤去の現場施工・管理、リサイクル実現に向けた現場でのマテリアル分別を行います。


今後、検証結果をもとに各企業間のパートナーシップにより、廃石膏ボードの水平リサイクルを前提した資源循環型サプライチェーンを構築し、資源循環型都市の実現に向け、取り組みを推進してまいります。

一般的な処分モデルと今回の共同実証実験モデルの比較

船場は、ゼロウエイストの考え方をもとに、建築工事で排出される廃棄物を計画的に管理し、発生する廃棄物をできるだけ抑える設計・施工を行っています。今後も「未来にやさしい空間づくり」を通じてより良い社会の共創を目指します。


>本件に関する森ビルプレスリリースはこちら
>本件に関するチヨダウーテプレスリリースはこちら
>船場のゼロウエイストに関する取り組みの詳細はこちら


【船場について】
商業施設をはじめオフィスや教育、ヘルスケア、余暇施設等の様々な空間づくりにおいて、調査・企画・デザイン・設計・施工・メンテナンスまでをトータルでサポートしています。2021年よりビジョンに「Good Ethical Company」、ミッションに「未来にやさしい空間を」を掲げています。人や地域社会、自然環境へ“おもいやり”の視点を持ち、サプライチェーン全体でより良い社会の共創を目指すエシカルデザインを推進しています。社名 :株式会社船場 カブシキガイシャ センバ
所在地:東京都港区芝浦1‐2‐3シーバンスS館9階
上場:東京証券取引所スタンダード市場(コード番号:6540)
主な実績:GREEN SPRINGS(企画)
ISUMI Glamping Resort & Spa SOLAS(マスタープラン・設計・施工)
CARTA HOLDINGS新オフィス(設計・施工)
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