◆ “ハト派寄り”と捉える動きが先行… - FOMC
注目のFOMCでは、想定通り“据え置き”とされました。
ただし「追加利上げ」の可能性を示唆する文言を削除する一方で、「インフレ2%目標達成を確信できる前の利下げは適切ではない」との文言が新たに付け加えられました。
いわゆる“中立”を示した内容とはいえますが、マーケットはこれを“ハト派寄り”と捉えました。
こうして“ドル売り”が加速する中で、「パウエルFRB議長会見」にかけてドル円は“145.997円”へと下値を拡大しています。
もっともそのパウエルFRB議長は、会見内で『3月の利下げの可能性は低い』と発言もしています。
このため一転して“147.449円”へと押し戻されるなど、“かなりの乱高下”を見せながら、昨日の取引を終えているのが実状といえます。
◆ ただ“往き過ぎ”との見方を避けては通れない…? - 短期金融市場
米10年債利回りが12営業日ぶりに“4%割れ(3.91%)で昨日の取引を終えたことを考えれば、「日米金利格差縮小」をテーマとする“ドル売り(円買い)”は本日も先行する可能性は否めないところがあります。
一方でパウエル議長が「3月利下げの可能性は低い」と表明したものの、短期金融市場は「3月利下げ」の確率を逆に“53%”まで持ち直しています。
昨日発表の米雇用関連指標が“悪化(ADPは予想を下回る+10.7万人/雇用コスト指数は2021年第2Q以来最低の+0.9%)”したとはいえども、やはり“往き過ぎ”と見るのが妥当なところ…?
◆ 仮に“もう一段のドル売り”が先行したとしても…!?
本日は「ISM製造業景況指数/新規失業保険申請件数」が予定されていますが、注目されるのは何といっても明日の「米雇用統計」ということになります。
このため本日に関しては“動きづらい”、あるいは“もう一段のドル売り”が先行する可能性は否めないところがあります。
ただそれらが“好内容(予想を上回る)”ともなれば、“米金利先安観後退→ドル買い(戻し)”となる可能性は高く、少なくともそうした懸念を避けては通れない…?
あらためて“下振れ”た格好となりますが、引き続き“下値の堅さ”を意識して、神経質なマーケットと対峙したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
149.747(23/11/22-24高値、ピボットハイブレイクアウト)
149.668(23/11/27高値、+2σ)
149.000(大台)
148.825(23/11/28高値、1/19高値、ピボット2ndレジスタンス)
148.704(1/23高値)
148.375(1/24高値、1/29高値)
148.139(+1σ)
上値5:148.000(大台)
上値4:147.930(1/30-31高値、ピボット1stレジスタンス)
上値3:147.730(1/19~1/31の61.8%戻し)
上値2:147.608(100日移動平均線)
上値1:147.351(日足・一目均衡表転換線、20週移動平均線、1/19~1/31の50%戻し)
前営業日終値:146.950(大台)
下値1:146.767(20日移動平均線)
下値2:146.552(1/31安値後の61.8%押し)
下値3:146.426(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値4:146.076(週足・一目均衡表基準線)
下値5:145.997(1/31安値、ピボット1stサポート、大台)
145.584(1/16安値、50日移動平均線、23/12/28~24/1/18の38.2%押し)
145.192(-1σ)
145.000(大台、ピボット2ndサポート)
144.800(1/15安値)
144.523(23/12/28~24/1/18の50%押し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、月足・一目均衡表転換線)
144.352(1/12安値)
144.269(日足・一目均衡表先行スパン下限)
144.100(ピボットローブレイクアウト)
《11:00》
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