基本的には“上振れ”を期待しながら…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/01/26 11:47

◆ またしても“乱高下” - 米GDP+ECB理事会


注目の「米GDP」は、“前期より鈍化(+3.3%)”が示されました。
ただ“事前予想を上回る”のみならず、“6四半期連続のプラス成長”も示されています。
この強弱材入り混じる指標の反応は「インフレ鈍化期待(債券)」に対して、「ソフトランディング期待(株式)」という構図になりました。
このため発表直後は“大きく振れ”ました。

ただもう一つの注目である「ECB理事会」は“(想定通りの)据え置き”となったものの、その後に行われた「ラガルドECB総裁会見」は“ハト派寄り”と捉えられました。
このため“ユーロ売り→ドル買い”が優勢となる中、次第に「ソフトランディング期待」が強まっていきました。
こうして一時“147.083円”へと値を落としていたドル円は、“147円後半”へと巻き戻されて昨日の取引を終えています。

◆ 本日も“同様の展開”を想定せざるを得ない…? - 米PCEコア・デフレータ


このため“方向感が定まった”とはまだいい難い中、本日は「米PCEコア・デフレータ」が予定されています。
そうなるとその結果次第では、“またしても揺れ動く”といった展開が想定される…?

その結果を想定するのは“現時点では難しい”といわざるを得ないだけに、発表までは“様子見(膠着)”と見るのが妥当です。
それでも“揺れ動く”を想定しつつ、臨機応変に対応できるように備えておきたいところです。
“円買い圧力”が緩んでいるだけに、個人的・基本的には“上振れ”を期待しながら…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

149.984(23/11/20高値、大台)
149.747(23/11/22-24高値)
149.668(23/11/27高値)
149.000(大台)
上値5:148.825(23/11/28高値、1/19高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:148.704(1/23高値)
上値3:148.375(1/24高値、+2σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:148.000(大台、+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:147.923(1/25高値、1/23~1/24の61.8%戻し水準)
前営業日終値:147.661
下値1:147.531(100日移動平均線)
下値2:147.336(20週移動平均線)
下値3:147.193(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値4:147.083(1/25安値)
下値5:146.968(1/23安値、大台)
146.716(ピボット2ndサポート)
146.647(1/24安値)
146.577(1/12~1/18の50%押し)
146.426(日足・一目均衡表先行スパン上限)
146.348(ピボットローブレイクアウト)
146.052(1/12~1/18の61.8%押し、週足・一目均衡表基準線)
145.943(1/15高値、大台)
145.843(20日移動平均線)
145.650(50日移動平均線)
145.584(1/16安値、23/12/28~24/1/18の38.2%押し)
144.975(日足・一目均衡表先行スパン下限、週足・一目均衡表転換線、大台)

《11:05》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想