「いつ利益確定売りが入らないとも限らない」を警戒しながら…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/01/18 11:31

◆ “利益確定売り”をこなしつつ… - さらに“148円半ば”へ


ドル円上昇が止まらない…。

想定通り、昨日記した“147円台”では一旦“利益確定売り”が入りました。
ただ欧州タイムに入ると好内容の「英CPI」、ラガルドECB総裁による「早期の欧利下げけん制発言」が飛び出し、NYタイムには予想を上回った「米小売売上高」まで飛び出したからです。
一方で「能登半島地震」の影響から「早期の日銀マイナス金利解除観測」は後退しており、“ポンド買い(戻し)/ドル買い(戻し)/ユーロ買い(戻し)”が進行する中で“円売り”はさらに勢いを増しています。
こうして再び吹き上げ出したドル円は、NYタイム中盤には“148.521円”まで上値を拡大するに至っています。

◆ それでも“もう一段”を期待せずにはおれない


こうなってしまうと「いつ利益確定売りが入らないとも限らない」を警戒しつつも、「“もう一段”を期待せずにはおれない」というのが実状となります。
そして前記“昨日高値”は“昨年11/30高値と面合わせ”ですので、テクニカル的に見た次なる上値メドはマイナーな“同11/28高値(148.825円)”といえます。
つまりもし上回るようなことがあれば、“11/22高値(149.747円)”を窺わないとも限らない…?

上昇ペースの速さから“不意の反落”には注意が必要となりますが、あくまで“利益確定売り”と見ながら、“もう一段”を期待したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

150.244(ピボットハイブレイクアウト)
149.984(11/20高値、大台)
149.747(11/22-24高値)
149.668(11/27高値)
上値5:149.383(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:149.000(大台)
上値3:148.825(11/28高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:148.521(1/17高値)
上値1:148.340(12/1高値)
前営業日終値:148.182
下値1:148.000(大台)
下値2:147.465(100日移動平均線)
下値3:147.339(20週移動平均線、ピボット1stサポート)
下値4:147.059(1/17安値、大台)
下値5:146.750(日足・一目均衡表先行スパン上限)
146.928(1/12~1/17の38.2%押し)
146.437(1/12~1/17の50%押し、ピボット2ndサポート)
146.115、週足・一目均衡表転換線)
146.041(50日移動平均線、大台)
145.943(1/15高値、日足・一目均衡表転換線、1/12~1/17の61.8%押し)
145.858(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボットローブレイクアウト)

《10:55》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想