◆ “ドル買い(戻し)”はさらに進行… - “144円後半”へ
さらに“ドル買い(戻し)”は進行…。
「米早期利下げ観測」が緩む中、米10年債利回りは“さらに上昇(→4.00%)”してます。
一方で能登半島地震を背景に、「日本経済の先行き不透明感」も燻り続けています。
“ドル買い(戻し)+円売り(戻し)”が進行する中、ドル円は“144円台”を回復すると、そのまま“144.851円”へと持ち直しています。
◆ 結果次第では…? - 米雇用統計
こうした中で行われるのが、「米雇用統計」です。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+17.0万人)」「失業率(3.8%)」「平均時給(前年比+3.9%)」となっていますので、まずはここからの乖離具合が注目ということになります。
ただ昨日発表の「ADP雇用統計」は“事前予想を上回り(+16.4万人)”、新規失業保険申請件数は“2ヶ月半ぶりの低水準(前週比-1.8万件:20.2万件)”を示しました。
いずれも「米労働市場の緩みは限定的」を示唆する内容であり、「米早期利下げ観測」はさらに緩みやすくなっています。
仮に前哨戦で示されたように“予想を上回る”内容ともなれば、“もう一段のドル買い(戻し)”は避けられない…?
一方で能登半島地震を背景にして、「日銀緩和策は長期化」との思惑も台頭しやすくなっています。
「日銀会合(22-23日)」までに賃上げを巡る新情報が公表される可能性は低く、「1月のマイナス金利政策解除はなし」との見方を織り込まざるを得ないのが実状といえます。
そうなると前記“ドル買い(戻し)”と相まって、“円売り(戻し)”が加速する可能性も否めない…?
◆ 明確に上抜けると加速する可能性も・・・!?
テクニカル的なポイントと見られるのは、“心理的な節目”とも重なる“12/19高値(144.961円)”です。
仮に明確に上抜けると、次なる大きな上値メドは“12/11高値(146.580円)”まで飛ぶことになります。
短期筋がこれを黙って見逃すか…?
いずれにしても本日は、「分水嶺を明確に上抜けるか?」を巡る“神経質な揺れ動き”を想定しておく必要がありそうですね。
後は「米雇用統計」の結果次第…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。
147.496(12/6高値、100日移動平均線、11/13~12/28の61.8%戻し)
147.363(ピボットハイブレイクアウト)
147.294(12/7高値、20週移動平均線)
147.000(大台)
146.909(50日移動平均線)
146.580(12/11高値)
146.163(12/12高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:146.011(12/13高値、+2σ、週足・一目均衡表転換線、11/13~12/28の50%戻し、11/22~12/28の61.8%戻し、大台)
上値4:145.356(ピボット1stレジスタンス)
上値3:145.085(12/11~12/28の76.4%戻し)
上値2:144.961(12/19高値、大台)
上値1:144.851(1/4高値)
前営業日終値:144.605(+1σ、週足・一目均衡表基準線)
下値1:144.382(日足・一目均衡表基準線)
下値2:144.000(大台)
下値3:143.764(12/28~1/4の23.6%押し)
下値4:143.349(ピボット1stサポート)
下値5:143.263(200日移動平均線)
143.106(20日移動平均線、12/28~1/4の38.2%押し)
143.000(大台)
142.844(1/4安値)
142.548(12/28~1/4の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
142.093(ピボット2ndサポート)
142.004(12/28~1/4の61.8%押し、大台)
《11:25》
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