ハイマックス、上期は長期大型案件のスケジュール延伸が影響し減収も、通期では製造業向けDX案件の拡大などを見込む
2024年3月期第2四半期決算説明
中島太氏:みなさま、こんにちは。株式会社ハイマックス代表取締役社長の中島です。当社の2024年3月期第2四半期の決算説明動画をご覧いただき、誠にありがとうございます。
直近の業績数値や、中期経営計画の取り組み状況などについてご説明しますので、よろしくお願いいたします。
なお、当社は10月20日より東証スタンダード市場へ移行しています。
目次
本日ご説明する内容です。最初に2024年3月期第2四半期決算概要、次に中期経営計画「NEXT C4」の状況、最後に2024年3月期の通期業績予想についてご説明します。
損益計算書(連結)
はじめに、2024年3月期第2四半期の決算概要です。売上高は前期比1.4パーセント減少の86億6,800万円となりました。これは一部の長期大型案件の開発スケジュールが延伸され、第2四半期までに当初想定の受注が確保できなかった影響によるものです。
利益面では、人件費等のコスト増加に対し、生産性の向上と売価の改善に取り組んだものの、前期比19.3パーセントの減益となりました。
サービス分野別売上高(連結)
サービス分野別の売上高です。まず、システム・ソリューションサービスは、流通案件が拡大した一方、銀行及びクレジット案件が一部収束したため、前期比14.3パーセント減少の29億2,600万円となりました。
システム・メンテナンスサービスは、銀行及び証券の案件を中心に取引領域が拡大した結果、前期比6.7パーセント増加の57億4,200万円となりました。
業種別売上高(連結)
金融・非金融の内訳です。金融向けは、ネット証券の新規顧客が拡大した一方で、クレジットのエンドユーザー取引が収束しました。
非金融向けは、流通のネット流通案件に参入したほか、その他の製造業向けDX案件が拡大しました。
顧客別売上高(連結)
顧客別売上高です。まず、SIer経由の取引はほぼ横ばいで、売上高構成比率は69.6パーセントでした。
金融は証券案件が拡大したものの、クレジット案件が一部収束しました。非金融は、流通及びDX案件が拡大しました。
エンドユーザー向け取引は、売上高構成比率が30.4パーセントとなりました。
金融は新規ネット証券が拡大しましたが、クレジット案件が一部収束しました。非金融では公共の空運案件が拡大しました。
営業利益分析(連結)
スライドのグラフは、連結営業利益において、前年と比べて減益となった要因を整理したものです。売価改善を含む生産性の向上により、前期の営業利益8億7,100万円から4,500万円向上しました。
一方、減収による売上総利益の減少及び外注単価のUPで6,900万円、新卒費用増で5,800万円、社内システム投資などの体質強化費用増で8,600万円、利益が減少しました。その結果、当第2四半期の営業利益は7億300万円となりました。
受注高及び受注残高の状況(連結)
受注高及び受注残高の状況です。今期は一部の長期大型案件のスケジュールが延伸した影響により、受注高はほぼ横ばいにとどまりました。その結果、受注残高は前期比2.3パーセント増の28億9,300万円となりました。
なお、メンテナンスサービスは受注高及び受注残高ともに7パーセント強の増加となっています。
受注残高の内訳(連結)
受注残高の内訳については、金融のSIer向けの案件が寄与しています。
ハイマックスの方向性
中期経営計画「NEXT C4」の状況です。当社が目指す企業像は、DX技術要素を核とし、実装能力に裏打ちされた技術力を恒常的に提供できる企業です。
当社はベスト・パートナーとして、お客様とともに持続的未来の実現に向け、成長します。
中期経営計画(NEXT C4)の概要
「NEXT C4」の基本戦略です。主力の受託開発事業(コアビジネス)の拡大では、非金融分野比率及びエンドユーザー取引比率30パーセントを維持します。
また、デジタル技術を核としたDX案件を積極的に受注し、DX案件を売上高比率の25パーセントまで高めていきます。
人的資本への投資の継続実施では、DX技術案件を専門的に取り扱う部門を設置し、当該部門にてDX技術者及びDX技術系の資格保有数を増やしていきます。全社施策として、PL人数の増員に向けた投資も継続します。
また、当社技術者の育成に加え、ビジネスパートナーを含めた開発人員の増強に努めます。そして、さらなる事業拡大に寄与する業務・資本提携やM&Aを積極的に検討します。
上期の取り組み
上期の取り組みについてご報告します。非金融及びエンドユーザー向け取引が売上高に占める比率は、当上期も30パーセントの水準を維持しています。
上期の取り組み
DX案件向けでは、売上高及び構成比率を総売上高の25パーセント程度まで高めていきます。
上期実績は、売上高が16億8,300万円、売上構成比が19.4パーセント、受注残高増減率が前年同期比プラス30パーセントとなりました。今後は実践的なDX技術者の育成に努めていきます。
上期の取り組み
スライドの表は、情報処理技術者試験制度などによる資格取得状況の一覧です。
社内資格表彰制度を充実させ、技術の資格取得を継続的に推進しています。特にDX関連資格取得数は累計で215資格となり、2023年3月末と比べて26資格増加しています。
2024年3月期 業績予想(連結)
2024年3月期の通期業績予想です。今期の連結業績について、売上高は前期比プラス4.7パーセントの181億5,000万円を見込んでいます。
営業利益は16億8,000万円、経常利益は16億9,000万円、当期純利益は11億5,000万円と計画し、引き続き利益の向上に努めていきます。
なお、1株当たり当期純利益は98円69銭を計画しています。
各業種別売上高の動向(連結)
各業種別売上高の動向です。構成比は金融向けが67パーセント、非金融向けが33パーセントの見通しです。
金融向けは、ネット証券などのエンドユーザー取引や生保の新商品対応の拡大を見込んでいます。
非金融向けは空運案件やネット流通案件の拡大、その他の製造業向けDX案件の拡大、エンドユーザーとの取引継続を見込んでいます。
配当の状況
配当の状況です。当社の配当の基本方針は、安定的かつ適正な利益還元を継続して実施し、連結配当性向40パーセントを目安とすることです。
2024年3月期は1株当たり21円50銭の中間配当を実施することを、本日開催の取締役会において決議しました。
期末配当は1株当たり21円50銭を計画しており、年間合計は43円、配当性向は43.6パーセントとなる見込みです。今後も安定的かつ適正な利益還元を継続していきます。
以上で、株式会社ハイマックス2024年3月期第2四半期決算のご説明を終了します。ご清聴ありがとうございました。
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