窓下限で調整一巡感が出るかどうか!?
昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 250.91 ドル安の 33414.17、ナスダック総合指数は 128.13 ポイント安の 13186.18 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 31210 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて下落。弱気相場が鮮明になっている。短いながらも上ひげが出現しており、売り圧力の強さを示唆。本日は下方の窓を目指す展開となりそうだ。
もちろん下値メドとして意識されるのが、下方に空いている窓(31160.45 円-32249.03 円)。短期的には窓下限までの下落余地があり、ここで調整一巡感が出るかどうかが焦点となりそうだ。もし、窓下限まで下落すれば、株価と窓の位置関係が逆転。上昇しやすい需給となる。
その際、重要なのが、下方のファンダメンタルズの壁③の存在だ。これが存在してれば、株価は下方の窓で止まるはず。窓埋めの時点で、「下方の壁・上方の窓」という位置関係になり、上昇しやすくなるからだ。
先だって、注目のパウエル議長の講演は、ややタカ派的なものであった。市場では「利上げが継続される」との見方が優勢となり、米長期金利は一時 5%に到達。16 年ぶりの高水準となった。米国株は下落しており、それにつられて日本株も軟調な推移を強いられるだろう。
こうなってくると投資家は「売りポジション」をキープしたまま、下方の窓で下げ止まるのかを見極めることになる。ここで止まれば、株価は「ボックス相場」を継続していると認識できる。リバウンド相場へと移行することが予想され、投資家はまずは「ひと安心」となるだろう。とにかく「窓下限での攻防」が焦点だ。
【本日のレポート銘柄】
トレードワークス<3997>
クシム<2345>
ソシオネクスト<6526>など
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