<注目銘柄>=ローム、次世代パワー半導体で再評価へ
ローム<6963.T>は底入れ反騰の初動にあり、1万1000円台で推移する時価近辺は拾い場といえそうだ。同社は半導体デバイスの製造を手掛けるが、特に世界的な脱炭素シフトを背景に、電気自動車(EV)向けで高水準の需要がある次世代パワー半導体分野での活躍が期待されている。同社が強みとするのはSiC(シリコンカーバイド)製パワー半導体で、受注は増勢の一途にある。量産体制確立に向けた設備投資増強にも積極的である。
24年3月期業績は、新工場稼働に伴う償却負担が重荷となり営業利益が前期比19%減の750億円と4期ぶりの減益を予想しているが、トップラインは拡大基調を継続する見通しだ。来期以降は好採算のSiC製パワー半導体が収益を牽引する形で、大幅増益トレンド復帰が見込まれる。株価は滞留出来高の多い1万2000円台前半での売り物をこなし、7月下旬のもみ合い水準である1万3000円台への戻りが視野に入りそうだ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
24年3月期業績は、新工場稼働に伴う償却負担が重荷となり営業利益が前期比19%減の750億円と4期ぶりの減益を予想しているが、トップラインは拡大基調を継続する見通しだ。来期以降は好採算のSiC製パワー半導体が収益を牽引する形で、大幅増益トレンド復帰が見込まれる。株価は滞留出来高の多い1万2000円台前半での売り物をこなし、7月下旬のもみ合い水準である1万3000円台への戻りが視野に入りそうだ。(桂)
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