東京株式(大引け)=56円高、欧米株高受け買い優勢も上値重い展開

大引けの日経平均株価は前営業日比56円98銭高の3万2226円97銭と続伸。プライム市場の売買高概算は11億9509万株、売買代金概算は2兆7805億円。値上がり銘柄数は1221、対して値下がり銘柄数は538、変わらずは76銘柄だった。
きょうの東京市場は買い優勢でスタートし、日経平均は朝方に200円以上高い場面もあったが、その後は伸び悩んだ。為替のドル高・円安を横目に前場後半以降に買い直されたものの上値は重く、後場終盤に再び上げ幅を縮小した。前日の米国株市場では、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容がややタカ派寄りながら想定内との見方が徐々に広がり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇し、東京市場でも投資家心理を強気に傾けた。アジア株市場がほぼ全面高に買われたことも株高を後押しした。ただ、売買代金は盛り上がらず、日経平均3万2000円台では戻り売り圧力が意識され、上げ幅は限定的だった。個別株の物色意欲は旺盛で値上がり数は1200を上回っている。
個別では、東京電力ホールディングス<9501.T>が売買代金を膨らませ大幅高に買われ、ダイキン工業<6367.T>も上昇した。三菱重工業<7011.T>が値を上げ、日本製鉄<5401.T>もしっかり。資生堂<4911.T>が高く、ゼンショーホールディングス<7550.T>も上値追い。東京エレクトロン<8035.T>も堅調。ネットプロテクションズホールディングス<7383.T>が急伸、ワタミ<7522.T>も大幅高に買われた。低位ではADワークスグループ<2982.T>が大きく水準を切り上げ、Sansan<4443.T>も物色人気。ダイドーグループホールディングス<2590.T>も高い。
半面、アドバンテスト<6857.T>が冴えず、キーエンス<6861.T>も下落した。ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が売りに押され、三菱商事<8058.T>も軟調。日立製作所<6501.T>も売られた。エンプラス<6961.T>が急落、gumi<3903.T>は商い高水準のなか大幅安となった。日東紡績<3110.T>、AZ-COM丸和ホールディングス<9090.T>なども値を下げた。
出所:MINKABU PRESS
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