*10:22JST 今週のマーケット展望「日経平均予想は32000円~33500円」マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。
先週末、日経平均は大幅安となり、週明けの今朝も一時300円超安となっています。このまま大きく崩れていく可能性も高いのでしょうか。警戒すべき点をしっかりと確認しておきましょう。
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、6月26日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
■先週の大幅安は恒例行事の「調整」
まず広木さんは、『先週後半、日経平均は大幅安となった』と振り返り、その背景について『月末にかけて年金基金のリバランス(資産の再配分)に伴う売りが警戒されたという』と説明しています。
さらに、『ETFの分配金捻出のための換金売りが7月の7日、10日に現物・先物の合計で1兆1000億円超発生すると見込まれている』といい、『こうした需給悪化要因は相場の軟化材料になるだろう』と分析しています。
しかしながら、『これらの要因は毎年の恒例行事であり、かつ事前に分かっていることなので大きなリスクではない。需給悪化を警戒して今から調整しているのであれば、ここから大きく崩れる懸念も少ないだろう』と広木さんはみているようです。
■重要イベントはECBフォーラムとFRBのストレステストの結果発表
そんな中、今週の経済指標については『多くないが、27日の米国の消費者信頼感指数、30日発表の6月都区部消費者物価指数と鉱工業生産、中国の製造業PMI、米国PCEデフレーターなどが注目されよう』と伝えています。
また、重要イベントとして『ポルトガルで開催されるECBフォーラム』を挙げ、その内容について『世界の中央銀行トップが集い、パウエル米FRB議長、ラガルドECB総裁、植田日銀総裁、ベイリー英中銀総裁らが講演をおこなう』と説明しています。
もうひとつの重要イベントは、『28日にFRBのストレステストの結果発表がある』として、『どちらかと言えば、警戒色が強いだけに、イベント通過で米国の金融株に買いが入れば、日本の銀行株への追い風にもなるだろう』と予想しています。
業績面の材料としては、『28日に半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジー[MU]の決算発表がある』とのことで、『ソシオネクスト<6526>など東京市場の株高をけん引した半導体関連の一角は急速に調整色を強めているが、マイクロンの決算がそれらの動向にどのような影響を与えるか注目材料である』としています。
■注目は産業革新投資機構(JIC)によるJSR買収についての市場の反応
以上のような諸々の材料があるなか、今週の最大の注目は『産業革新投資機構(JIC)によるJSR買収というニュースに対する市場の反応だ』と、広木さんはいいます。
『JSR<4185>は、シリコンウエハーに回路パターンを転写する際に必要な液体樹脂、フォトレジストの世界シェアトップ。それでも世界で生き残るためには規模の拡大が欠かせない。 非上場化によって集中的な投資や事業再編をしやすくすることが狙いだ』とのことです。
そして、『日本の半導体素材メーカーは高いシェアを持つが競合が多い。裏返せば技術力は世界有数だが、経営規模は小さい』として、『今回のJSR買収がきっかけとなり、素材メーカー再編の動きが進むかもしれない。その思惑が市場でどの程度反映されるか、大きな注目点である』と指摘しています。
最後に、日経平均の今週の予想レンジは『3万2000円~3万3500円』としました。
参考にしてみてくださいね。
山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 山崎みほ
<CS>
先週末、日経平均は大幅安となり、週明けの今朝も一時300円超安となっています。このまま大きく崩れていく可能性も高いのでしょうか。警戒すべき点をしっかりと確認しておきましょう。
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、6月26日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
■先週の大幅安は恒例行事の「調整」
まず広木さんは、『先週後半、日経平均は大幅安となった』と振り返り、その背景について『月末にかけて年金基金のリバランス(資産の再配分)に伴う売りが警戒されたという』と説明しています。
さらに、『ETFの分配金捻出のための換金売りが7月の7日、10日に現物・先物の合計で1兆1000億円超発生すると見込まれている』といい、『こうした需給悪化要因は相場の軟化材料になるだろう』と分析しています。
しかしながら、『これらの要因は毎年の恒例行事であり、かつ事前に分かっていることなので大きなリスクではない。需給悪化を警戒して今から調整しているのであれば、ここから大きく崩れる懸念も少ないだろう』と広木さんはみているようです。
■重要イベントはECBフォーラムとFRBのストレステストの結果発表
そんな中、今週の経済指標については『多くないが、27日の米国の消費者信頼感指数、30日発表の6月都区部消費者物価指数と鉱工業生産、中国の製造業PMI、米国PCEデフレーターなどが注目されよう』と伝えています。
また、重要イベントとして『ポルトガルで開催されるECBフォーラム』を挙げ、その内容について『世界の中央銀行トップが集い、パウエル米FRB議長、ラガルドECB総裁、植田日銀総裁、ベイリー英中銀総裁らが講演をおこなう』と説明しています。
もうひとつの重要イベントは、『28日にFRBのストレステストの結果発表がある』として、『どちらかと言えば、警戒色が強いだけに、イベント通過で米国の金融株に買いが入れば、日本の銀行株への追い風にもなるだろう』と予想しています。
業績面の材料としては、『28日に半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジー[MU]の決算発表がある』とのことで、『ソシオネクスト<6526>など東京市場の株高をけん引した半導体関連の一角は急速に調整色を強めているが、マイクロンの決算がそれらの動向にどのような影響を与えるか注目材料である』としています。
■注目は産業革新投資機構(JIC)によるJSR買収についての市場の反応
以上のような諸々の材料があるなか、今週の最大の注目は『産業革新投資機構(JIC)によるJSR買収というニュースに対する市場の反応だ』と、広木さんはいいます。
『JSR<4185>は、シリコンウエハーに回路パターンを転写する際に必要な液体樹脂、フォトレジストの世界シェアトップ。それでも世界で生き残るためには規模の拡大が欠かせない。 非上場化によって集中的な投資や事業再編をしやすくすることが狙いだ』とのことです。
そして、『日本の半導体素材メーカーは高いシェアを持つが競合が多い。裏返せば技術力は世界有数だが、経営規模は小さい』として、『今回のJSR買収がきっかけとなり、素材メーカー再編の動きが進むかもしれない。その思惑が市場でどの程度反映されるか、大きな注目点である』と指摘しています。
最後に、日経平均の今週の予想レンジは『3万2000円~3万3500円』としました。
参考にしてみてくださいね。
山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。
フィスコマーケットレポーター 山崎みほ
<CS>
関連銘柄の最新ニュース
-
日経平均は175円高でスタート、ゼンショーHDや三井住友などが上昇 今日 09:44
-
日経平均は大幅反落、ハイテク株の下落が重し 11/18 16:15
-
信用残ランキング【売り残増加】 日産自、Jディスプレ、三菱UFJ 11/17 08:15
-
信用残ランキング【買い残減少】 NTT、三菱UFJ、三菱重 11/17 08:00
-
日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は4日ぶり反発、ファー... 11/15 12:39
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 10:50
-
今日 10:50
-
今日 10:47
-
今日 10:45