メディアシーク---3Q減収なるも、「ライフスタイルDX」が好調に推移

配信元:フィスコ
投稿:2023/06/12 12:54
*12:54JST メディアシーク---3Q減収なるも、「ライフスタイルDX」が好調に推移 メディアシーク<4824>は9日、2023年7月期第3四半期(22年8月-23年4月)決算を発表した。売上高が前年同期比9.0%減の6.38億円、営業利益が同49.8%減の0.34億円、経常利益が同52.8%減の0.51億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同59.5%減の0.37億円となった。

「コーポレートDX」ビジネスユニットの売上高は前年同期比16.6%減の2.29億円、セグメント利益は同13.5%減の0.86億円となった。主に国内の法人クライアントに対するシステムコンサルティングサービスを実施した。社内外のリソースを先行投資のために投下しているため、売上高及びセグメント利益は前年同期に比べて減少している。一方で、首都圏在住にこだわらない流動的かつ機動的なエンジニア確保のスキームの構築体制が進んでおり、当第3四半期累計期間のセグメント利益率は、37.9%となっており、前年同期の36.6%から向上していることが示す通り、生産性の向上がみられる状況となっている。

「画像解析・AI」ビジネスユニットの売上高は同15.3%減の2.09億円、セグメント利益は同35.9%減の0.82億円となった。主に累計3,500万ダウンロードを達成したスマートフォン向け無料提供アプリ「バーコードリーダー/アイコニット」を中心としたスマートフォン向け広告収入のほか、各種ライセンス提供に基づく売上を計上した。売上高及びセグメント利益の減少は主力の「バーコードリーダー/アイコニット」の売上高が減少している事に起因する。広告の表示回数は前年同期比で増加傾向にある一方で、経済の先行きに係る不確実性の関係から業界全体の広告単価が低下し、売上高が減少している。なお、広告単価の減少については下げ止まりの傾向がみられる。広告の表示回数が増加傾向にあり、広告単価が回復した場合、売上高は大きく増加するものと見込まれる。

「ライフスタイルDX」ビジネスユニットの売上高は同11.5%増の1.99億円、セグメント利益は同98.3%増の0.50億円となった。オンラインプラットフォーム「マイクラス」、「マイクラスリモート」による売上を計上した。商品力の高い「マイクラス」は、大手カルチャーセンターからの多くの引き合いがある状況にあり、前年同期比で大きな増収増益となっている。また、スマートフォン向けゲーム等各種情報サービスによる売上を計上した。特に当第3四半期中にタイの人気ドラマに出演する、複数の俳優をモデルにしたファン向けデジタルサービスを提供する「BOYS MEETING from Thailand」を開始しており、順調な滑り出しを見せている。

「ブレインテック・DTx」ビジネスユニットの売上高は同5.8%減の593千円、セグメント損失は0.29億円(前年同期は0.17億円の損失)となった。DTx、認知機能チェック、医療SI及びNFBエンジン提供等の各種領域で研究開発及び新規事業構築活動を行っている。また、独自開発したブレインテックエンジン「ALPHA SWITCH」を活用したアプリによる売上のほか、各種コンサルティングサービスに基づく売上を計上した。売上高は、僅少な値となっているが、これは当第3四半期累計期間において、事業立ち上げのフェーズにあり本格的に売上高を計上するフェーズにないためとしている。

「ベンチャーインキュベーション」ビジネスユニットは、有望なスタートアップ企業、各種ベンチャー企業に対するインキュベーションサービスに伴う活動を実施した。なお、当第3四半期累計期間で一部売上高及び利益が発生しているが、これらは、全社管理部門で発生した費用及び「コーポレートDX」ビジネスユニットで計上された売上高及びセグメント利益と切り分けが困難であるため、当該ビジネスユニットに値を含めている。なお、当第3四半期末に計上されているその他有価証券評価差額金のうち、10.09億円は、同ビジネスユニットの活動に起因したものとなる。

2023年7月期通期については、売上高が前期比1.7%増の9.02億円、営業利益が同26.7%減の0.30億円、経常利益が同43.9%減の0.42億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同42.0%減の0.32億円とする3月10日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。

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