高見沢、今期経常を一転29％増益に上方修正・2期ぶり最高益更新へ

　高見澤 <5283> [東証Ｓ] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年6月期第3四半期累計(22年7月-23年3月)の連結経常利益は前年同期比49.8％増の16.6億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の9.2億円→17億円(前期は13.1億円)に84.8％上方修正し、一転して29.1％増益を見込み、一気に2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常損益も従来予想の2.5億円の赤字→5.2億円の黒字(前年同期は5.2億円の黒字)に増額し、一転して黒字に浮上する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である1-3月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比50.3％増の4.8億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の1.8％→2.4％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高につきましては、建設関連事業においては、国土強靭化に向けた対策工事や複数の大型民間工事が増えたこと、電設資材事業においては、設備投資案件の納入が順調に進んだこと、カーライフ関連事業においては、原油高に伴い油価が高騰したこと、住宅・生活関連事業においては、建売分譲物件の取扱いが増えたことなどにより増加する見込みです。　また、原材料・燃料などの価格高騰や仕入れコストが上昇したものの、利幅確保の取組みや販売価格への転嫁などに努めた結果、営業利益、経常利益ならびに親会社株主に帰属する当期純利益が予想を上回る見込みとなりました。※業績予想につきましては、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成されたものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。