ピグメント、今期営業を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2023/02/09 13:00
 日本ピグメント <4119> [東証S] が2月9日後場(13:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結営業利益は前年同期比94.4%減の0.6億円に大きく落ち込んだ。
 併せて、通期の同損益を従来予想の3.5億円の黒字→1億円の赤字(前期は12.8億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の3億円→3.5億円(前期は8.8億円)に16.7%上方修正し、減益率が66.1%減→60.5%減に縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結営業損益も従来予想の4億円の黒字→0.5億円の赤字(前年同期は4.4億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結営業利益は前年同期比52.4%減の1.1億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の3.5%→1.4%に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2023年3月期通期連結業績につきましては、中国のゼロコロナ政策や半導体不足等の影響による自動車関連の減産により、第2四半期では当初の見込みを下回りました。11月10日の業績予想の修正では第3四半期以降の自動車関連等の回復を見込みましたが、第3四半期においても状況は変わりませんでした。足許の状況に変化はなく、エネルギー価格の高騰等によるコスト上昇も見込まれ、売上高、営業利益及び経常利益は前回発表予想を下回る見通しです。 一方で清算手続き中の連結子会社Nippon Pigment(S)Pte.Ltd.にて発生した固定資産の売却益等もあって親会社株主に帰属する当期純利益は増加を見込んでおります。 なお、2023年3月期第3四半期個別決算において清算手続き中の連結子会社から配当金2,322百万円を受領し営業外収益で計上しておりますが、連結子会社からの配当であり、連結決算上消去されるため連結業績に与える影響はありません。(注1) 業績予想につきましては、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものです。実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
配信元: 株探

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