エルミック、今期経常を一転51％増益に上方修正、配当も3円で15期ぶり復配へ

　図研エルミック <4770> [東証Ｓ] が2月8日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比76.1％増の1億1800万円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の7000万円→1億3000万円(前期は8600万円)に85.7％上方修正し、一転して51.2％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の600万円→6600万円(前年同期は7700万円)に11倍増額し、減益率が92.2％減→14.3％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、従来無配としていた期末一括配当を3円実施し、15期ぶりに復配する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の経常利益は前年同期比6.9％減の5400万円に減り、売上営業利益率は前年同期の24.6％→23.4％に低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　お客様の製品開発におけるパートナーの位置づけを目指して、エンジニアリング・サービス、ストリーミング製品（ソフトウェア製品、システムプラットフォーム製品）を組み合わせた付加価値の高いソリューション提案活動に注力した結果、販売先が拡大したことに加えて、プロジェクトマネジメント強化に伴う開発原価低減や経費削減、更に繰延税金資産の計上により、前回予想を上回る見通しとなりましたので、通期業績予想を修正いたします。

　当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つとして認識しており、財務体質と経営基盤の強化を図るとともに、株主の皆様に対して安定的な利益還元を行うことを基本方針としております。この方針に基づき、最近の業績動向、財務状況等を勘案した結果、期末配当金を１株当たり３円とさせていただく予定です。今後も、株主の皆様に継続的なご支援をいただけるよう業績、企業価値の向上に努めてまいります。