ダウ平均は下げ一服 ただ、上値には依然として慎重=米国株前半

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/12/08 01:25
NY株式7日(NY時間11:12)
ダウ平均   33671.63(+75.29 +0.22%)
S&P500    3943.20(+1.94 +0.05%)
ナスダック   10993.80(-21.09 -0.19%)
CME日経平均先物 27675(大証終比:+15 +0.05%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。この日発表の中国の貿易統計が弱い内容だったことから、世界経済の健全性に対する不透明感が強まり、序盤は売りが先行して始まった。しかし、直ぐに切り返す展開となっている。

 ただ、上値には慎重になっているようだ。市場では景気後退への懸念が広がっており、来週のFOMCと米消費者物価指数(CPI)の発表が市場にレッシャーを与えている。ここ数日の株安は、パウエルFRB議長の利上げペース縮小への言及を受けた上昇を覆すほど、過去1カ月で最悪の下げ幅となった。

 市場からは「直近の米経済指標は経済見通しとFRBの対応を巡る不確実性を浮き彫りにしている。われわれはさらなるボラティリティの高まりを予想し、保守的なエクスポージャーを維持する」との声も出ている。

 ただ、一部のストラテジストからは、「景気後退が必ずしも株式市場に災いをもたらすとは考えていない」との指摘も出ている。 来年に米経済が景気後退に陥る確率を75%と想定し、自身のモデルに組み込みんだところ、来年末のS&P500の予想は前日終値から約10%高い4300になるという。経済、企業業績、FRBのサイクルの変化が株式市場にとって脅威となっているが、これらのサイクルは来年の様々な局面で、最終的に株式市場の味方になると指摘した。

アップル<AAPL> 141.32(-1.59 -1.11%)
マイクロソフト<MSFT> 245.35(+0.23 +0.09%)
アマゾン<AMZN> 88.48(+0.23 +0.26%)
アルファベットC<GOOG> 96.10(-1.21 -1.24%)
テスラ<TSLA> 174.05(-5.77 -3.21%)
メタ・プラットフォームズ<META> 114.18(+0.06 +0.05%)
AMD<AMD> 70.58(+0.31 +0.44%)
エヌビディア<NVDA> 160.21(+0.34 +0.21%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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