引き続き“揺れ動き”には警戒を…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/12/07 11:24

◆ まさに“方向感定まらず”…


昨日は“方向感定まらず”というのが、しっくりくる相場付きでした。

まず米10年債利回りが低下傾向を見せるのにつれて、欧州タイムにかけて“135.960円”へと押し下げられました。
一方でその後は“巻き戻し”が目立ち、NYタイム終盤には“137.069円”へと押し戻されています。

◆ 本日も“レンジ内”が基本、ただ…?


「FRBの変節(タカ派→ハト派)」は顕著でしたので、「米利上げペース鈍化」への思惑は根強いものがあります。
一方で直近の米経済指標は堅調ですので、「利上げの長期化(いわゆるターミナルレート)」が意識されやすいのもまた事実です。
ただし「ブラックアウト期間」に突入していることから、“前者”の思惑は進行しづらいと見られます。
一方で昨日は「米貿易収支(△781.6億ドルに赤字拡大)」くらいしかありませんでしたので、“後者”の思惑も意識されづらい…?

そして本日も「主だった米経済指標」が不在となれば、“方向感定まらず”が継続する可能性は高そうに思います。
ただ“決定打がない”と考えれば、「米利上げペース鈍化 VS 利上げ長期化」は残り続ける…?

基本的には「上値は重く、下値は堅い」が継続する可能性は高く、“レンジ内での膠着”と見ますが、“乱高下(上を下へと)”には引き続き警戒しておきたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。

138.927(11/22~12/2の61.8%戻し)
138.803(20日移動平均線)
138.408(11/30~12/2の76.4%戻し)
138.261(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:138.083(12/1高値、大台)
上値4:137.913(11/22~12/2の50%戻し)
上値3:137.655(ピボット1stレジスタンス)
上値2:137.492(11/30~12/2の61.8%戻し)
上値1:137.414(12/6高値)
前営業日終値:137.048(大台)
下値1:136.751(日足・一目均衡表転換線)
下値2:136.640(-1σ、12/6安値後の38.2%押し)
下値3:136.549(12/6安値後の50%押し)
下値4:136.410(12/6安値後の61.8%押し)
下値5:136.201(ピボット1stサポート)
135.960(12/6安値、12/2~12/6の38.2%押し水準、大台)
135.513(12/2~12/6の50%押し)
135.353(ピボット2ndサポート)
135.064(12/2~12/6の61.8%押し、大台)
134.845(200日移動平均線)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想