米雇用指標は労働需要の鈍化傾向を示すもドル買いの反応 パウエル講演待ち=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/12/01 00:56
 きょうの為替市場はNY時間に入ってドル買いが優勢となる中、ドル円は一時140円台をうかがう動きを見せている。朝方発表のADP雇用統計や米求人件数はともに労働需要の鈍化傾向を示したものの、為替市場の反応はドル買いとなっている。

 午後に控えているパウエルFRB議長の講演を巡って、調整が出ているのかもしれない。また、本日は11月末ということもあり、月末のドル買い需要が出ている可能性もありそうだ。

 市場では本日のパウエルFRB議長の講演はドルをサポートする可能性があるとの声も出ている。パウエル議長はタカ派トーンを堅持し、利上げサイクルが間もなくピークを迎えるとの市場の思惑に水を差し、市場の意識をハト派期待から遠ざける可能性があるという。

 ただ、議長の講演は、先日のFOMC後の会見とトーンは変わらずに、利上げペースを緩める可能性を示唆する一方で、ターミナルレート(最終到達点)は従来予想よりも高くなる可能性に言及すると見られているようだ。

 パウエルFRB議長の講演は日本時間の1日3時30分頃の予定。

USD/JPY 139.70 EUR/JPY 144.18
GBP/JPY 166.73 AUD/JPY 93.45

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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