ただ“盛り上がりに欠ける”…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/11/25 10:56

◆ さらに“ドル売り”… - “138円ライン”ギリギリへ…


「米感謝祭当日」ということもあって、昨日は“流動性低下”が目立ちました。
そんな中、前日の「FOMC議事要旨」で示された『まもなく利上げペース減速の可能性』との認識が、改めて蒸し返されました。
この影響からドルは“対スイスフランを除いて売り”が目立ち、ドル円は“138.050円”へとさらに下値を拡大しました。
ただ“138円割れ”は何とか回避されたこともあり、その後は緩やかに“下値を削って”、昨日の取引を終えています。

◆ 「不意に揺れ動く」には十分注意を…!


本日は「米国市場休場」というわけではありませんが、それでも株式/債券/商品が“短縮取引”となります。
このため“連休の谷間”という意味合いが強く、いわゆる“開店休業状態”になりやすいと見られます。
“流動性回帰”は望むべくもなく、本格的な取引は“来週に先送り”という展開を想定せざるを得ないところです。

ただしこうした際は「まったく動かない(動意薄)」か、それとも「些細な要因で揺れ動く(急変動)」かのいずれかというのが常です。
「盛り上がりに欠ける」といった可能性は高そうに思いますが、「不意に揺れ動く」には十分に注意しておきたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。

140.623(11/22~11/24の61.8%戻し)
140.294(ピボット2ndレジスタンス)
140.132(11/22~11/24の50%戻し)
140.000(大台)
139.938(日足・一目均衡表転換線)
上値5:139.641(11/22~11/24の38.2%戻し)
上値4:139.591(11/24高値)
上値3:139.406(週足・一目均衡表基準線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:139.247(-1σ)
上値1:139.000(大台)
前営業日終値:138.619
下値1:138.417(11/24安値後の61.8%押し)
下値2:138.050(11/24安値、大台)
下値3:137.916(ピボット1stサポート)
下値4:137.661(11/15安値、ピボット2ndサポート)
下値5:137.530(8/29安値)
137.000(大台)
136.910(-2σ)
136.171(8/24安値、8/26安値、ピボットローブレイクアウト)

《10:35》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想