チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
プレミアグループ <7199> 【2+→2+】
「通期税引前利益計画を6億円上方修正(速報)」
10月28日、同社は23/3期通期計画の上方修正を発表。売上高予想は据え置くが税引前利益予想を従来の47億円(前期比17.0%増)→53億円(同32.0%増)に6億円上方修正した。同社が25.4%株式を保有するタイの持分法適用関連会社に対する株式投資において過年度に計上した減損損失の戻入益等で9.9億円の一過性利益が発生したこと、一方でカープレミア事業への戦略投資としてマーケティング費用(カープレミアブランド認知度アップを図るためマス広告等を実施予定)3.9億円の投下を見込んだことによる。
予想ROE:35.5% PBR:5.4倍、来期予想PER:15.6倍、来期予想EPS成長率:2%株価(11/4終値):1,788円 Fモデルによる理論株価:1,399円(10月31日by高田悟)
豊田合成 <7282> 【2→2+】
「期初に出遅れも2Qの挽回により上期は小幅な営業減益、1Qを底に回復基調」
23/3期上期(4-9月)決算を発表。上期決算では上期は外部環境悪化から1Q(4-6月)に大幅営業減益と出遅れたが、2Q(7-9月)の挽回で小幅な営業減益に止めたこと、課題の北米収益が合理化等により大幅に改善したことがポジティブである、1Qを底に業績は上向き下期(10-3月)は前年及び上期から大幅営業増益を見込むが、TIWは同社計画上振れを見込むこと、トヨタ自動車外拡販が進む好採算のエアバックを中心とするセーフティシステム製品の販売好調が上期決算でも確認でき安全・安心への貢献が中期的に同社の業績を支えるとのTIWのこれまでの見方に変化がないこと、株価指標面に割安感が強いこと、などから投資評価は「2+」へ引き上げる。
予想ROE:6.1% PBR:0.7倍、来期予想PER:7.2倍、来期予想EPS成長率:44%株価(11/4終値):2,369円 Fモデルによる理論株価:3,992円(10月31日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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