11月相場の注目イベントとその対策【西村剛】

早いものでまもなく11月相場に突入します。

11月相場は過去の統計データでみると・・・

・勝率46.32％
・平均損益率　マイナス0.51％

と10月に引き続き株価が下落しやすい月と言えるでしょう。

11月に株価が下がりやすい要因の1つが、

【決算発表後の失望売り】です。10月以降株価が低迷を続けやすい11月は投資家心理が冷え込みやすい月です。そのタイミングで決算発表が行なわれるので、よほど良い決算でないと株価が下がりやすい傾向にあります。

悪い決算で売られるのはもちろん、仮に増収増益でも市場予想通りならば【材料出尽くしの売り】で株価下落もよくあります。ですので、決算発表後に株価が下落する銘柄が多いのが11月相場の特長だと言えるでしょう。

ただ、逆に考えれば・・・

【決算発表で株価が下落した銘柄のなかから好業績銘柄を仕込むチャンス】にもなりやすいのです。特に日本株全体で見ると12月後半は株価が上がりやすい傾向があります。

今年は11月のFOMC後に米国株、日本株が底打ちから本格的に反発してくる可能性も残っています。11月は年末の株高に備えて銘柄を仕込むチャンスとも言えるでしょう。

システムトレードにおいても11月はかなりシグナルが点灯しやすくなりそうです。決算発表で株価が下落した銘柄の逆張りや押し目買い戦略でトレードチャンスが増える可能性が高いと考えています。ちょっと楽しみな相場になりそうです。11月相場に向かって今のうちにしっかりと準備しておきましょうね。