株価指数先物【引け後コメント】 欧米金利低下で安心感、ボリンジャーバンド-2σを上回って推移

配信元:株探
投稿:2022/09/29 18:13

大阪12月限
日経225先物 26340 +420 (+1.62%)
TOPIX先物 1862.0 +32.5 (+1.77%)

 日経225先物(12月限)は、前日比420円高の2万6340円で取引を終了。寄り付きは2万6420円と、シカゴ日経平均先物(2万6480円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。寄り付き直後につけた2万6490円を高値に戻り売りに押される格好となり、前引けにかけて2万6240円まで上げ幅を縮める場面も見られた。買い先行で始まった東京エレクトロン <8035> [東証P]が下落に転じて年初来安値を更新しており、神経質にさせた面もあろう。しかしながら、ランチタイムで2万6250円辺りでの底固めを経て、後場に入ると配当再投資への思惑なども高まるなかで買い戻され、後場中盤には2万6480円まで回復。日中高値を更新できなかったこともあり、引けにかけてはポジション調整により上げ幅を縮め、2万6340円で取引を終えた。結果的に後場は前場につけた価格レンジ内での推移だった。

 日経平均株価はイングランド銀行(英中央銀行)の国債介入を受けた欧米長期金利の大幅低下が好感され、9月末の配当権利落ち分を吸収しての上昇となった。これにより、いったん底打ちを見せたことで、センチメントが改善。日経225先物は切り下がる5日移動平均線に上値を抑えられる形状のため自律反発の域は脱していないものの、ボリンジャーバンドの-2σ(2万5990円)を上回って推移した。バンドは下向きながら、5日線を捉えてくるようだと、-1σが位置する2万6690円辺りを次のターゲットとして射程に入れてくるだろう。

 明日は引け後にSMC <6273> [東証P]とHOYA <7741> [東証P]の日経平均採用と、ユニチカ <3103> [東証P]、沖電気工業 <6703> [東証P]の除外による需給が発生する。また、米国では8月の米個人消費支出(PCEコア・デフレーター)、9月のミシガン大学消費者態度指数(確報値)の発表を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられそうだ。ボリンジャーバンドの-2σが支持線として意識される可能性もあるため、同水準での押し目狙いのスタンスで対応か。

 なお、グローベックスの米株先物はNYダウが300ドルほど下落して推移している。欧州市場も弱い動きを見せており、前日の上昇分を帳消しにしてくるリスクもあるため、ナイトセッションでは荒い値動きが警戒されそうだ。

 手口面では、日経225先物はバークレイズが3370枚、ABNアムロが1000枚程度の売り越しに対して、野村が1950枚、BofAが1510枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが7190枚、BNPパリバが5880枚、BofAが3310枚程度の売り越しに対して、野村が4960枚、JPモルガンが4190枚、ソジェンが3300枚、ゴールドマンが2290枚程度の買い越しだった。

株探ニュース
配信元: 株探

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