第32回国際化粧品技術者会連盟（IFSCC）学術大会で発表 未来のシワ予測システムをジェンダーレスにアップデート

　株式会社コーセー（本社：東京都中央区、代表取締役社長：小林 一俊）は、2022年9月19日～22日にイギリス・ロンドンで開催された世界最大級の化粧品技術の研究発表会「第32回　国際化粧品技術者会連盟（IFSCC）学術大会」にて、当社の未来のシワを予測する数理モデル（※1）に男性のデータを追加解析し、ジェンダーレスにシワ予測ができるシステムにアップデートしたことをポスター発表しました。
（※1）2021年2月25日発行ニュースリリース　
　https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2021/02/2021022502.pdf


発表の概要
タイトル：
ジェンダーレスに対応した、一人ひとりに合わせたシワ予測モデルの開発と活用
Design and use of a gender-neutral, individualized wrinkle prediction model

発表者：
コーセー研究所　先端技術研究室　末松 健

概要：
　シワは肌悩みの中でも上位に位置するもので、特に加齢とともに進行することが知られています。シワの進行は紫外線を浴び続けることなどの日々の行動の積み重ねが関与することも多いため、早期から未来のシワに意識を向け、適切な対策を取ることがシワの予防策として期待できます。そのため当社では、7年間にわたり取得した女性の肌データを用いて、個人ごとの将来のシワを予測する数理モデルを開発しました。このモデルをもとに2021年10月から個々人の顔写真に基づいて未来のシワを予測し、シワ予防のためのアドバイスを送るWEBサービスを展開しています（※2）。今回、性別に関わらず、より一人ひとりに向けた価値提供をすべく、男性のデータを用いた予測モデルの開発に取り組みました。
　本研究では、新たに80名の25～63歳の男性のデータを用いてシワ予測の数理モデルを構築しました。このモデルを用いたシワ予測システムを検証したところ、それは良好な予測精度を示し、今後、さらに性別に関わらず一人ひとりの未来のシワを予測することが可能となりました（図1）。
（※2）2021年10月11日発行ニュースリリース　
　 https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2021/10/20211011.pdf




今後の展望

　今回、新たに構築した数理モデルを用いて、未来のシワ予測ができるWEBサービスのアップデートを予定しています。これにより、より性別に関わらず、一人ひとりに合わせたシワ予防の美容提案が可能となります。今後も様々な加齢症状に対する予測モデルやデジタルツールの開発を行い、お客さまが自身の肌の変化に悩むことのない未来を目指して研究開発と社会実装を進めていきます。


IFSCCについて

　国際化粧品技術者会連盟（IFSCC）とは16,000名以上の会員を擁する世界的な化粧品技術者会であり、最大の行事として、各国の化粧品技術者が最新の研究成果を発表・討論する国際学術大会があります。


未来のシワ予測のWEBサービス（KOSÉ HADA mite）

　「KOSÉ HADA mite（コーセーハダミテ）」は、『インフィニティ』、『ONE BY KOSÉ』、『ルシェリ』、『エスプリーク』が展開する、デジタル×パーソナル提案でスキンケアからメイクまでトータルビューティを叶えるデジタルカウンセリングツールです。簡単な質問に答え、スマートフォンで顔を撮影するだけで、「肌状態」、「顔の特徴」から最適なアイテムやお手入れ方法、メイクを提案します。


　肌バランスや肌年齢・水分量・油分量・キメ・シミ・シワ・赤み・くま・くすみ・毛穴のスコアを解析し最適なスキンケアアイテムを提案する「肌チェック」、今日と 5 年後、10 年後のシワを予測し最適なお手入れ方法を提案する「未来のシワチェック」、水分・油分・肌バランス・肌の色を解析し最適なベースメイクを提案する「ベースメイクチェック」、目の形・唇の厚さ・輪郭などの顔の特徴、肌の色を解析し最適なポイントメイクを提案する「ポイントメイクチェック」の 4 コンテンツを展開しています。
◇KOSE HADA mite ：https://www.kose.co.jp/kose/hadamite_e/
（推奨環境：iOS 13 以上 Safari v13 /Android OS 10 以上 Chrome for Android）