◆ “地政学的リスク”台頭 - プーチン発言
FOMCの前にして、昨日は“リスク回避姿勢”が台頭しました。
プーチン露大統領が『部分的な軍事動員』を表明したことで、“地政学リスク”が意識されたからです。
この影響にて“株安・債券高(利回りは低下)”が進行する中、為替では“円買い+ドル買い”が優勢となりました。
こうして上下共に動きづらい中、ドル円は迎えたFOMCで“乱高下”を演じました。
◆ 一方“タカ派寄り”… - FOMC
政策金利そのものは予想通り「0.75%利上げ」となり、ファーストアクションは“知ったら終い”でした。
しかし「金利見通し(ドットチャート)」が“タカ派寄り”となったことから、その後は“ドル買い”が優勢となっています。
特に「パウエルFRB議長会見」で『インフレ2%に戻すまで利上げ継続』が改めて示されたことから、“ドル全面高”の様相を示しました。
こうしてユーロドルは“0.98ドル前半”、ポンドドルは“1.12ドル前半”へと値を落としていきました。
ただドル円に関しては“リスク回避→円買い”の動きもあり、FOMC発表時につけた“144.628円”をピークにして、その後は上値を押さえられています。
◆ イメージは“さらなるドル買い(円売り)”だが…? - 日銀会合
もっとも本日は「日銀金融政策決定会合」がありますので、「日米金利格差拡大」への意識が高まりやすい下地があるといわざるを得ません。
そうなるとイメージは“さらなるドル買い(円売り)”ということになりますが、一方で昨日記した「知ったら終い(噂で買って、事実で売る)」の可能性は本日も同じ…?
明日が「日本市場休場(秋分の日)」となるだけに、“仕掛け的な動き”が入る可能性は高いと見るのが自然です。
一方でそれは元々わかっていることですので、「レートチェック」を含めた「日本当局のドル売り介入」も意識せざるを得ないところです。
前記、イメージは“さらなるドル買い(円売り)”ですが、ここから先は“そう簡単ではない”、場合によっては“押し戻される(利益確定売り)”も念頭に置いておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:145.400(98/8/21高値)
上値4:145.230(98/8/25高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:144.977(9/7高値、9/14高値、大台)
上値2:144.628(9/21高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:144.240(+1σ)
前営業日終値:144.041(大台)
下値1:143.877(FOMC後の押し目以降の61.8%押し)
下値2:143.670(FOMC後の押し目以降の76.4%押し)
下値3:143.400(9/21FOMC後の押し目、ピボット1stサポート、9/19~9/21の61.8%押し水準)
下値4:143.347(9/21安値)
下値5:143.254(日足・一目均衡表転換線)
《10:45》
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