◆ 基本的に“膠着”
昨日は“(先週末の)巻き戻し”が先行する場面こそ見られたものの、NYタイムには“押し戻され”ました。
『ウクライナ、東部ハルコフのロシア軍占領地域を奪還』と報じられたことで、主にユーロで“リスク通貨買い→ドル売り”が進行したからです。
この影響から“143.492円”へと反発していたドル円は、“142.164円”へと押し下げられました。
一方で「米9月0.75%利上げ」の確率を、金先市場は“90%超”織り込んでしまっています。
このため“金利選好→ドル買い”も並立している格好であり、“さらなる下値追い”につながることはありませんでした。
こうして「下値は堅いが、上値も重い」を強いられたまま、昨日の取引を終えています。
◆ 押し留める動きは入りづらい…? - 米CPI
こうした中、本日は「米CPI」が発表されます。
事前予想は“前月比:△0.1%/前年比:+8.1%”となっていますので、それぞれ“鈍化(2020年6月からのプラス局面終了/1981年11月以来最高から2ヶ月連続で鈍化)”が見込まれています。
一方で、食品とエネルギーを除くコアは“堅調(同+0.3%/同+6.0%)”が見込まれているだけに、“タカ派/ハト派”のいずれに捉えられるかは微妙といわざるを得ません。
それでいて「ブラックアウト期間」に入っていますので、結果を見て仮に“動意付いた”として、それらを押し留める動きは入りづらい…?
発表までは“様子見”とは考えるものの、発表後は“(結果に沿って)大きく動意づく”を本日は基本としたいところです。
あとは結果次第ということになりますが、前記“90%超”を踏まえれば、個人的には“リスクは下方向”との意識を強めながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米CPIが予定されていますので、いつもより値幅を拡大しています。
144.544(9/8高値)
144.436(9/8NYタイム高値)
144.105(9/9高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:144.000(大台)
上値4:143.653(9/7~9/9の61.8%戻し)
上値3:143.492(9/12高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:143.179(9/12高値後の76.4%戻し)
上値1:143.000(大台、9/12高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:142.830
下値1:142.506(9/12安値後の50%押し)
下値2:142.425(9/12安値後の61.8%押し)
下値3:142.325(9/12安値後の76.4%押し)
下値4:142.224(+1σ)
下値5:142.164(9/12安値、ピボット1stサポート)
141.942(日足・一目均衡表転換線、大台)
141.512(9/9安値、8/30~9/7の50%押し水準、ピボット2ndサポート)
141.000(大台)
《10:45》
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