レンジワーク主体の相場付きとなりそう

【注目ポイント】DMI(方向性指数)の動向
【シナリオ①】「+DI>-DI」の乖離がさらに拡大なら、「1.11600NZドル」付近までの上値切り上げ
【シナリオ②】「-DI>+DI」に変化し、その乖離拡大なら、「1.09500NZドル」付近までの下値切り下げ
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「1.09500~1.11600NZドル」
足もとでは、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(移動平均線)付近を推移する、言わば“居心地のいい”水準にある豪ドル/NZドル。
上図の各メルクマールを見ると、1) その21日MAが横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足に絡み合う状態となっていること、3) ローソク足の下方に青色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で僅かながら+DI>-DIとなり、ADXが低位置での推移となっている(上図赤色点線丸印)ことから、豪ドル/NZドル・日足チャートは、下値しっかりのレンジ相場継続を示すチャート形状であると判断します。
今後の注目ポイントは・・・DMI(方向性指数)の動向。(上図黄色矢印)
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて、「+DI>-DI」の乖離がさらに拡大した場合は、「上昇モメンタムの強まり」→「一旦の上昇フロー」となりそうです。当該ケースでは、「BB(ボリンジャーバンド)・+1σライン(≒1.11070NZドル)超え」を伴いながら、BB・+2σラインを基準とする「1.11600NZドル」(上図Ⓐ赤色線)付近までの上値切り上げを想定すべきでしょう。
[シナリオ②]
一方で、「-DI>+DI」に変化し、その乖離が拡大した場合は、「下降モメンタムの強まり」→「一旦の下降フロー」となりそうです。当該ケースでは、「BB・-1σライン(≒1.10000NZドル)割れ」や「SARの買いサインへの転換」も伴いながら、BB・-2σラインを基準とする「1.09500NZドル」(上図Ⓑ水色線)付近までの下値切り下げもあり得そうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、当面※の豪ドル/NZドルは、「1.09500~1.11600NZドル」を“主戦場”(コアレンジ)とする、レンジワーク主体の相場付きとなりそうです。 (※ここでの「当面」は1~2週間のスパンを想定しています。)
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