注目2銘柄(2022.05.27)

著者:藤根 靖晃
投稿:2022/05/27 20:53

チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
 

シスメックス <6869> 【2+→2+】

「23/3期はEMEAに加え米州・中国も売上1,000億円超に達する見通し」

 22/3期業績は11月の修正計画値を達成。原材料高や半導体不足の影響はあったものの、検査需要の回復を背景に採算性の高い試薬売上が全地域で大きく伸びた他、直販エリアの拡大や新型コロナ関連需要などが収益拡大に寄与した。地域別では中国を除いた全地域が実質2桁増収で、想定線ながら総じて良好な決算とみる。今23/3期も検査需要回復の基調が継続し、EMEAに加え米州と中国も1,000億円超の売上に達する見込み。

予想ROE:13.7% PBR:4.8倍、来期予想PER:29.3倍、来期予想EPS成長率:14%株価(5/27終値):7,710円 
Fモデルによる理論株価:3,814円(5月23日by服部隆生)

VTホールディングス <7593> 【2+→2+】

「23/3期は過去最高益の前期から2桁営業減益を計画、TIWは保守的とみる」

 22/3期は前期比32.1%営業増益で着地。自動車販売台数が同6.2%増となり住宅販売関連堅調なども相俟って大幅増収。輸出回復や市況上昇による中古車部門の伸長、サービス部門堅調、レンタカー部門の好調などもあり大幅増益。投資評価は「2+」を維持。理由は、22/3期決算がM&Aの寄与もあり売上収益、営業利益とも過去最高となったこと、サービス部門の収益を伸ばしたこと、23/3期は営業減益計画も22/3期に近い過去最高水準の利益を計画したことなどが評価でき、TIWでは23/3期計画上振れを見込むこと、株価指標面の割安感などによる。

予想ROE:10.4% PBR:1.1倍、来期予想PER:8.0倍、来期予想EPS成長率:12%株価(5/27終値):458円 
Fモデルによる理論株価:556円(5月26日by高田悟)
 
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

このページのコンテンツは、TIWの協力により、転載いたしております。
配信元: みんかぶ株式コラム

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