田谷、前期経常を赤字拡大に下方修正、未定だった配当は無配継続

配信元:株探
投稿:2022/04/21 11:30
 田谷 <4679> [東証S] が4月21日昼(11:30)に業績・配当修正を発表。22年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の4.4億円の赤字→11億円の赤字(前の期は12.8億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常損益も従来予想の1.6億円の黒字→4.9億円の赤字(前年同期は5.4億円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前の期は無配)とし、無配継続する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 個人消費は節約志向が依然として根強く、労働需給逼迫による美容師獲得難もあり、美容業界は厳しい状況が続いております。当社といたしましては、「Always Beautiful」をスローガンに、お客様がいつでもどこでも綺麗でいていただくために、美容師の「優れた技術と優れたサービス」の充実を図ることで、お客様に喜んでいただけるサロンづくりに努めると同時に、事業構造改革プラン『T9』の重点施策を実行し、経営基盤の再構築に取り組んでまいりました。しかしながら、これまでの新型コロナウイルス感染症の影響については、第4四半期では回復を見込んでおり、その状況を見極めておりましたが、オミクロン株への感染者が急拡大し、まん延防止等重点処置が実施されたことにより、入客数が低調に推移し、売上高が前回予想を下回る見通しとなりました。利益面につきましては、想定を超えるオミクロン株の影響による売上高未達に加え美容師の確保による労務費の増加や閉鎖店舗に係わる原状回復費用等による経費の増加、また、来期からの構造改革に伴うシステム導入に係わる機器費用等の計上による経費増加もあり、営業利益及び経常利益ともに前回予想を下回る見通しとなり、当期純利益につきましても、「1.特別損失の計上について」に記載のとおり、減損損失を計上する影響などから、前回予想を下回る見通しとなりました。これらの状況を踏まえ、通期業績予想を修正いたします。(注)業績予想につきましては、発表日現在における入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって、これら予想数値と異なる可能性があります。

  当社は、業容の拡充に努めるとともに、株主の皆様に対し安定的な配当を継続して実施しつつ、業績に応じた還元を行うことを基本方針としております。 しかしながら、2022年3月期通期の業績予想を総合的に勘案いたしました結果、期末の配当予想を無配とさせていただきます。なお、株主優待制度につきましては、変更はございません。
配信元: 株探

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