カナデン、前期経常を14％下方修正、配当も6円減額

　カナデン <8081> [東証Ｐ] が4月15日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の36億円→30.9億円(前の期は28.1億円)に14.2％下方修正し、増益率が27.7％増→9.6％増に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の26.9億円→21.8億円(前年同期は20.2億円)に18.9％減額し、増益率が32.9％増→7.7％増に縮小する計算になる。

　業績悪化に伴い、前期の年間配当を従来計画の32円→26円(前の期は29円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　通期業績予想（2021年5月14日付）につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による企業活動への制約やコロナ禍に端を発した半導体不足による商品供給停止および納期長期化に正常化の目途が立たず、その影響が主力のFAシステム事業をはじめ、情報通信事業、空調機器事業など想定以上に広範囲にわたったことから、当社グループの各セグメントにおいて案件の延伸や失注が発生し、業績予想を下回る見込みとなりました。

　　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題の一つと認識し、配当性向を35％と定め、当該事業年度の収益状況に応じた適正な利益還元に努めております。　今回の通期業績予想の修正に伴い、2022年3月期の期末配当予想につきましては、誠に遺憾ながら前回予想の1株当たり16円から6円減配の10円に修正させていただきます。　これにより年間の配当金は中間配当金16円と合わせて1株当たり26円となる予定です。株主の皆様におかれましては、何とぞご理解の上、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。＜注意事項＞　上記に記載した予想数値は、作成日現在において入手可能な情報に基づき作成しておりますが、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる場合があります。