暴落？急騰？どうなる？4月相場【西村剛】

早いもので今日から4月相場に突入します。

今年は年初からコロナの感染拡大、米国の金融引き締めやロシアとウクライナの戦争など株価は乱高下する展開となっています。また、4月4日からは東証の3市場再編による新市場が始まります。日本株式市場は、日経平均が2万8000円を回復し、利益期確定売りにより一服している状況です。

そんな状況のなかでの4月相場突入となります。

過去の統計データでは4月相場は【株価が上がりやすい月】となっています。

過去のデータの詳細を見てみると・・・
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勝率：51.65％

平均損益（率）：2.55％
平均利益（率）：10.51％
平均損失（率）：－5.84％

PF（プロフィット・ファクター）：1.923
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と勝率こそ51.6%と微妙ですが、買ったときの平均利益率が10.5％とかなり大きいのが特長です。4月相場は「上がるか下がるかは分からないが、上がったときにめっちゃあがりやすい」のが特長だと覚えておくとよいでしょう。

4月相場は、

・3月末（年度末）に企業が保有する株式や投資信託をいったん売却し、決算書に載らないようにする傾向にあるため、それらの企業による買い戻しが4月は起こりやすい点
・年金、生保などの機関投資家が、年度始めのリバランス（株式組み入れ比率の調整）で日本株を買いやすい傾向にある点

このようなテクニカルな要因が起こりやすいことが株価の上昇につながっているのだと思います。波乱要素が多い2022年相場ですが、株価が上がりやすい4月相場には期待したいところですね。

とはいえ、もちろん急落することもありますので、上がっても下がっても大丈夫なようにリスク管理だけはしっかり行っておきましょう！