チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
大阪ソーダ <4046> 【 1→1】
「同社の評価をファインケミカルに近づけるべき」
1日取材を行った。投資評価「1」は変更しない。ただし、目標株価は東証1部化学平均PERが下がり続けている為(昨年8月は21倍あったが、3/2時点では15倍まで下がっている)、短期的には3/2時点のPERに合わせ目標株価を5,200円とする(7,100円を目標としていた時の業界平均PER21倍から大きく下がり、現時点の目標を7,100円から変更しないとファインケミカル企業並みの評価となる)。但し、成長シナリオに変化はなく、機能化学セグメントのウエイトが増すことに合わせてバリエーションをファインケミカルに近づけていく。
予想ROE:11.0% PBR:1.0倍、来期予想PER:9.4倍、来期予想EPS成長率:-7%株価(3/4終値):2,964円
Fモデルによる理論株価:5,177円(3月3日by山方秀之)
浜松ホトニクス <6965> 【 2→2+】
「22/9通期TIW予想を引き上げ。株価の見方を変更」
22/9期1Q(10-12月)業績は、売上470億円(前年同期比29%増)、営業利益111億円(同116%増)となった。新型コロナ関連需要は一服の模様ながら、医用・バイオ機器及び産業用機器が前21/9期の好調な流れを引き継いで高い伸びを見せた。好採算製品の伸長、稼働率の向上、費用抑制や円安効果等が相まって、1Qは23%台の高い営業利益率を確保したと考えられる。会社側は通期予想を据え置いている。もともと今期は上期の収益は引き続き伸びる一方、下期には在庫調整で上期比・前年同期比ともに減収減益を見込んでいたが、下期業績が当初想定ほど下がらない可能性も出てきたと考える。受注、受注残ともに高水準で、下期も高い収益水準を維持できそうだ。TIWでは今回通期予想を引き上げた。
予想ROE:12.6% PBR:4.0倍、来期予想PER:29.9倍、来期予想EPS成長率:2%株価(3/4終値):5,660円
Fモデルによる理論株価:3,530円(3月3日by服部隆生)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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