日本株の暴落。今すべき3つの対策【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2022/02/22 17:00

いよいよロシアのウクライナ侵攻の可能性が高まってきました。

ロシアがウクライナ東部の親ロシア派地域の独立を承認し、平和維持軍の派遣を決定したとの報道を受け、22日の日経平均株価は1.7%下落、マザーズ指数も1.1%の下落となっています。日本市場は本日が祝日ということでお休みですが、木曜日以降、株式市場が大きく動く可能性が出てきています。

このような状況のなか、トレードで利益をあげるために私達が今準備しておきたい3つの対策をお伝えします。

1つ目は・・・
【パニックにならない】です。今回のような戦争リスクが大きくなると投資家がパニックをお越し売り注文が殺到、株式市場が短期的に暴落するケースがあります。しかしながら過去の傾向ではそのような暴落した局面が相場の底打ちになりやすいです。システムトレーダーはシグナルに従いトレードしていくだけなので大丈夫だと思いますが、裁量トレーダーはまずパニックにならないよう、冷静にトレードしましょう。

2つ目は・・・
【複数の逆張り戦略でトレードする】です。暴落時の底打ちのタイミングは一発ではわかりません。ですので、下落時にシグナルが発生する逆張り戦略もひとつだけではなく、深い逆張り戦略、通常の逆張り戦略、浅めの逆張り戦略など複数の逆張り戦略に基づいてトレードすることが重要です。裁量トレーダーも一発で「ここが底打ちだー!」と全資金を投入するようなトレードは避けてください。システムトレーダーも深い逆張り戦略のシグナルが発生したときに余力が無い・・・といったことにならないように各逆張り戦略への資金配分を見直しておきましょう。

3つ目は・・・
【リスク(資金)管理を徹底する】です。暴落時には優良銘柄もそうでない銘柄もほとんどの銘柄が暴落します。そして戻るときもだいたい同じタイミングで戻るのですが、なかにはそれほど戻らずダラダラ下がり続ける銘柄もあります。そういった銘柄をつかまないように、資金を投入するタイミングと銘柄数は分散させてください。

一度に全ての資金を投入したり、1,2銘柄に全資金を投入するようなトレードをすると、ババを引いてしまいリバウンドを取ることができなくなります。できるだけ資金を投入するタイミングと銘柄数は分散させたほうがリスクは低減できます。木曜日以降、株式市場が下がれば逆張りのチャンスになります。この3つの対策をしっかりと行ないながらトレードすることを心掛けて下さい。

システムトレーダーのあなたは大チャンスです。暴落をチャンスに変えるために、しっかりと複数の逆張り戦略と資金管理を見直しておきましょう。特に今回は大型株の逆張りが活躍しそうです。しっかりと今のうちに準備しておいてくださいね。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想