V字回復の日本株上値のメドは？【西村剛】

日本株がV字回復を見せています。

日経平均株価は1月27日につけた安値から5.7％上昇、マザーズ指数も12.4%上昇し、｢いよいよ日本株も本格的に上昇か！？｣なんて期待を持ちたくなってしまうところです。

ただ、安心するのはまだ早いかもしれません。なぜならば、
日経平均株価、マザーズ指数ともにそろそろ上値抵抗線に差し掛かってくるタイミングだからです。

日経平均株価のチャートをみると、確かに戻りつつはあるのですが、上値抵抗線である25日移動平均線が28009円となっており、一旦このあたりで天井をつけてもおかしくはありません。上値抵抗線まであと470円ほどはあるのですが、そろそろ短期的な天井をつける可能性が高そうです。

次にマザーズのチャートをみると、こちらも上値抵抗線である25日移動平均線が856.67ポイントとなっており、あと6％ほどあるのですが、こちらもいったん天井をつけるのではないかと考えています。

このように25日移動平均線を上値の目安と考えると、

・日経平均株価の上値余地はあと1.7％
・マザーズの上値余地はあと6％

だと考えられます。このあたりでいったん日本株が天井をつけてもおかしくはありません。

ここ数日の日本株上昇は【米国株のリバウンド】と【大きく下がった反動での反発】が主な要因です。米国株がこのまま上昇していけば、日本株ももう一段高が期待出来るのですが、コロナの感染拡大による緊急事態宣言の発令やロシアのウクライナ侵攻が起これば、また再度急落も十分にあり得るでしょう。

いずれにせよ、目先の日本株のポイントは25日移動平均線を上回ってくるかどうかです。それまでは引き続きリスク重視でトレードしたほうがよいかもしれませんね。ぜひ参考にしてください。