チャートは再び強気転換も、下方の窓下限割れに注意
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 560.54 ドル高の 35492.70、ナスダック総合指数は 360.14 ポイント高の 15341.09 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28620 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
昨日の日経平均は買い先行から一段高。上方の窓上限をわずかに突き抜けた。チャートが再び強気転換しており、株価は上昇しやすい状況。本日は買い先行となることで、それを再確認することになりそうだ。
「窓・壁・軸理論」では、下方に大きな壁を確認する形。これが有効な下値支持帯として機能すれば、投資家の買い安心感は一段と強まることになる。もちろん目標となるのは上方の窓。「下方に壁・上方に窓」という典型的な「窓・壁理論」の形状となっており、短期的には900 円程度の上昇余地がある。
問題なのは、近頃「ダマシ」が続いているということ。本日も買い一巡後に上値が抑えられ、強弱の分岐ラインである前回の窓下限(28411.51 円)を下回ることになれば、チャートはあっさりと弱気転換する。投資家はそれを見極める必要があるだろう。
市場はすでにクリスマス気分の年末モードとなっている。外国人投資家を中心に徐々に市場参加者が減少し、売買の板が薄くなっていくことが予想される。相場が思いのほか振れやすく、投資家はその激しい値動きに右往左往することになるだろう。買い一巡後に強気形状を維持できるか――この一点を見つめることになる。
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