【新興国通貨】ルーブルは比較的しっかりも、米ロ関係などにらむ不安定~ロシアルーブル

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/12/08 13:07
【新興国通貨】ルーブルは比較的しっかりも、米ロ関係などにらむ不安定~ロシアルーブル

 ドルルーブルはオミクロン警戒後退や商品市場の上昇傾向を受けた新興国・資源国通貨買いの流れが支えとなり、昨日NY朝の74.50前後からNY夕方に73.90割れまでドル安ルーブル高が進む場面が見られた。もっとも他の新興国通貨に比べると買いが穏やかで、安値を付けた後も74.30前後まで値を戻す場面が見られるなど、ルーブル買いが続かず。

 ウクライナ問題を受けての米国やEUとの対立が懸念される展開に。通信社は米国とEUがロシア首相銀行に対する直接投資基金に対する制裁を検討、ルーブルとドルやユーロ、ポンドとの換金がブロックされる可能性もと報じた。また米CNNはバイデン政権がプーチン露大統領の側近への制裁を検討などと報じており、米国などとの関係悪化懸念がルーブル買いを抑えている。
 もっとも今晩のロシア消費者物価指数は前年比が7か月連続となる上昇となる8.35%と見込まれるなど、物価高傾向が強まる中、来週のロシア中銀金融政策理事会では7.50%から8.25%へ0.75%ポイントの利上げが見込まれる状況となっており、こちらはルーブル買い材料に。好悪材料が交錯する展開となっている。

 対円では1.53台での推移が中心。3日に付けた1.523-1.545のレンジ内での取引が続いている。

RUBJPY 1.534

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