強弱材料が入り乱れるが弱気相場が継続
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 236.60 ドル高の 35135.94、ナスダック総合指数は 291.18 ポイント高の 15782.83 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28490 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。いったんリバウンドを試すものと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、長い上ひげが出現。売り圧力の強さを示唆しており、弱気相場が継続していることを示している。
しかし、本日は堅調スタートが予想され、下方のファンダメンタルズの壁②が強く意識されることになるだろう。この壁を死守することになれば、ボックス相場が濃厚となってくる。いったん上昇することが予想され、一連の下落相場に終止符が打たれることになる。
それでもチャートは現時点で弱気形状。いったん上昇したとしても、売り直される可能性はあり、予断を許さない状況だ。オミクロン株の影響は未知数であり、とりあえずは経済的なダメージが予想される。各国は早めの対応策を実施しており、それが世界経済へ悪影響を及ぼす可能性が高いからだ。
その一方で、米FRBなどによる早期の利上げ観測が後退しているのは好材料。特にハイテク、成長株に対する上昇要因となっており、本日はそういった流れが優勢となりそうだ。急速な円安に対する警戒感も後退。原油高も一服しており、過度なインフレ圧力はなくなりつつある。強弱材料が入り乱れる形となっており、投資家はどう判断するか難しくなっている。とりあえずはリバウンドを試すことになるが、日経平均は基本的に弱気相場。戻り売り局面を迎えている。
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