日経平均29000円割れの可能性は?【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/11/11 19:00

年末に向けて、株価は上昇・・・?

好調だった米国株が利上げ前倒し観測により下落、日本株も米国株に追随し日経平均株価が29000円の攻防に入っています。

このままずるずると下落していくのか?

それとも、

再度上昇し30000円を目指すのか?

今のところ私は後者だと考えています。
というのも今の株価下落の要因である「利上げ前倒し懸念」は、人間がコントロールできる要因だからです。利上げ前倒し観測により米国株は確かに下がっていますが、利上げを前倒しするかしないかは人間が決める出来事です。ですので、あまりにも株価が下がるようだったら、利上げ前倒し観測を打ち消すニュアンスのアナウンスをするでしょうし、経済正常化による利上げそのものは経済にとって悪ではありません。

そのため、今回の米国株の調整は一時的、日本株の調整も一時的だと考えています。

それよりも中国の不動産バブル崩壊懸念のほうがリスクとしてはまだ高そうですが、こちらも徐々にマーケットに織り込まれており、想定よりもリスクは小さいかもしれません。

このように考えると今の株価下落局面が押し目買いのチャンスかもしれません。日米ともに株価は12月に上昇しやすい傾向が見られています。今年も傾向通りになるかは誰にも分かりませんが、今のタイミングでしっかりと押し目買いとして狙える銘柄をピックアップできれば年末に大きなチャンスとなるかもしれません。

いずれにせよ株価の値動きが少し荒くなってきています。しっかりとリスク管理を徹底し、株価が上がっても下がっても慌てないようにしっかりと事前準備を心掛けておきましょう。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想