日経平均の強弱の分岐ラインは窓上限
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 104.27 ドル高の 36432.22、ナスダック総合指数は 10.77 ポイント高の 15982.36 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29685 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
昨日の日経平均は買い一巡後に上値の重い展開。弱気形状に転じた。本日は堅調スタートが予想されており、すぐに買い転換するかが焦点となる。
相場を押し上げそうなのが、ソフトバンク G(9984)の上昇だ。昨日、最大1兆円の自社株買いを発表しており、寄り付き前の気配では前日比 10%ほどの上昇となっている。指数寄与度の大きい銘柄だけに、全体相場への好影響が期待されている。
日経平均の強弱の分岐ラインとなるのが、前回の窓上限(29718.78 円)である。これを突破できれば、改めて「強気相場」に転換し、先高観が一気に強まっている。逆に買い一巡後に上値を抑えられ、これを突破できなかった場合には、弱気相場は継続となる。上方のファンダメンタルズの壁②が強く意識されることになり、その後は下方の窓(29000.65 円―29267.63 円)に引き寄せられることになるだろう。投資家は「売りポジション」を持ったまま、その成否を見守ることになる。
あと気になるが、ジリジリと進む円高。それに第6波の予兆だ。日経平均の上値を抑える要因となっており、これらを横目に見ながら、慎重に対処したい局面である。
【本日のレポート銘柄】
マネックス G<8698>
マーチャント・バンカーズ<3121>
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