米雇用統計を控えるが、相場は上向き
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 33.35 ドル安の 36124.23、ナスダック総合指数は 128.72 ポイント高の 15940.31 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29790 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺から始まると思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて上昇。強気相場が明確となっており、一気に先高観が強まっている。同時に上方の窓を埋めており、株価はスムーズに動きやすい。現在、上下の窓に囲まれており、短期的に相場は振れやすいものの、いずれは「上方向」を目指すと思われる。
本日は週末、そして米雇用統計を控えていることもあり、投資家は様子見ムードを強めやすい。ただ、相場の勢いがすでに上向きである上に、重要イベントであった米 FOMC を通過。市場には買い安心感がある。個別企業の決算に振り回される部分はあるが、総論では「上方向」ということで良いのだろう。
足元、やや円高が気になるものの、同時に原油先物相場の上昇も一服。輸入コストの低下という面では日本経済にプラスに働きそうだ。世界的なインフレ懸念も一歩後退したと受け止められ、株価の上昇要因になりそうだ。
あとはコロナの飲み薬がイギリスで承認されたという話だが、「コロナ第6波」はいずれ日本にやってくるのであろう。ただ、ワクチンの開発、治療薬の承認などで、季節性のインフルエンザと同じような扱いとなり、徐々に世の中に浸透。これまでと同じような「イタチごっこ」になると思われる。投資家もそれを前提にコロナと付き合うようにしたい。
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