決算発表の注目ポイント【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2021/10/19 19:00

当面の材料とは・・・?

新型コロナワクチンの接種が進み、直近では新規感染者数が減少しつつあります。そんな中、来週よりいよいよ決算発表が本格化してきます。

今回の注目ポイントは
・外国人投資家が上方修正をどう捉えるか?です。

今回の決算発表では多くの企業が業績上方修正を発表するのではないかと考えています。足もとのコロナ新規感染者数は減少しており、経済活動も正常化してきています。今期の各社の業績予想は春に設定されている数字であり、今の事業環境はその頃よりもかなり良好な状況です。ですので今回発表される中間決算で、直近の事業環境を考慮し、期初の予想を上方修正した業績予想を発表する企業が多いのではないかと考えています。

問題は好調な決算発表を受け、外国人投資家が日本株を買ってくるか?です。

今の日本株を主に売買しているのは外国人投資家です。外国人投資家が好調な企業決算を受け、「日本もコロナから経済が大きく回復してるな」と感じてくれれば、再度日本株が買われ日経平均株価も年初来高値更新が視野に入ってくるでしょう。

一方で月末には衆議院選挙が控えています。想定以上に自民党が負けるようであれば政局不安から外国人投資家の日本株売りという可能性も残っているでしょう。

このように10月下旬から11月上旬にかけては
・決算発表
・選挙
が当面の材料となってきます。

今はこの2つの材料前と言うこともあり相場も穏やかな状態が続いていますが、選挙が終わる頃には一気に相場のムードが良くなる可能性もありそうです。過去のアノマリーでも例年冬から春にかけては株価が上がりやすい時期となります。選挙後をにらんで上昇相場対策も今から手をつけておいたほうがいいでしょう。ぜひ今のうちにしっかりと準備しておいてくださいね。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想