出遅れ感のあるメキシコペソ/円!上抜け突破となるか
【注目ポイント】BB・+2σライン(≒5.530円)を上抜け突破するか否か。
【見通し①】同ライン上抜け突破なら、「5.600円」付近までの上昇
【見通し②】同ライン上値抑制なら、「5.400円」付近までの下落
今月6日、直近安値となる「5.319円」を付けた後、徐々に上値を切り上げる相場付きとなっているメキシコペソ/円。他のクロス円通貨に比べてその上昇モメンタムが若干弱い動きとなっている中、足もとでは、上下分水嶺(ぶんすいれい)と想定するポイントに接近しています。
上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態(上図黄色丸印)となっていること、3) ローソク足が赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)を上抜けた状態でパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がその下方で点灯していること、そして、4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなり、ADXが高位置での横ばい推移となっている(上図青色点線丸印)ことから、メキシコペソ/円・日足チャートでは、レンジ相場形成時における反発フローの時間帯であると判断します。
その他メルクマールでは、上値切り下げポイントと下値切り上げポイントを結んだ「三角保ち合い・ペナント型」(上図黒色線)の上値抵抗線を、昨日(14日)の終値ベースで上抜け突破(=保ち合い上放れ)していることから、足もとのメキシコペソ/円は、もう一段の上値切り上げを模索する時間帯と言えそうです。
目先の注目ポイントは、BB(ボリンジャーバンド)・+2σライン(≒5.530円、上図黄色矢印)をローソク足が上抜け突破するか否か。
筆者が予想する、今後の見通しは以下の通りです。(見通し①、②)
[見通し①]
これからの時間にかけて、同ラインをローソク足が終値ベースで上抜け突破した場合は、「上値抵抗線突破」→「もう一段の上値トライ」となりそうです。そのケースでは、「遅行スパンの“好転”」も伴いながら、次なる心理的水準となっている「5.600円」(上図Ⓐ水色線)付近までの上昇を予想します。
[見通し②]
一方で、ローソク足が同ラインで上値を抑制される動きとなった場合は、「上値抵抗圧力の増大」→「一旦の下押しフロー」となりそうです。そのケースでは、「三角保ち合い・ペナント型の上放れフェイク(ダマし)」も伴いながら、BB・-1σラインおよびペナント型・下値支持線を基準とする「5.400円」(上図Ⓑ)付近までの下落を予想します。当該フローでは、引き続き三角保ち合い・ペナント型を形成する相場付きとなりそうです。
著者のおすすめ
最新人気記事
-
明日の株式相場に向けて=10兆円国策支援でAI関連が再始動へ 11/12 17:30
-
「人工知能」が3位、石破首相が半導体やAIに10兆円の公的支援表明... 11/12 12:21
-
日産自が急騰し上昇率20%超、エフィッシモ系の株式保有の思惑で◇ 11/12 14:18
-
明日の株式相場に向けて=「トリプルレッド」で超円安のパラドックス 11/11 17:30
-
PILLAR(6490) 剰余金の配当(中間配当)の決定及び期末配... 11/11 14:30
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 06:50
-
今日 06:38
-
今日 06:38
-
今日 06:35