株価が窓下限を下回らなければ、チャートは強気転換へ
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 506.50 ドル高の 34764.82、ナスダック総合指数は 155.40 ポイント高の 15052.24 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 30145 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は大幅高からのスタートを想定。上値を試すものと思われる。
注目の米 FOMC は利上げの前倒しを示唆するものであった。市場コンセンサスよりもタカ派の見通しとなったことで、市場からはネガティブ視される恐れはあったが、足元で高インフレが指摘されていただけに、ある意味、当然の流れ。市場は「不透明感が解消」を素直に好感。株高で反応する形となった。
日経平均は朝方 3 万円の大台を回復して始まるだろう。足元、中国リスクが台頭していたこともあり、上方には窓が出現。これを埋める流れとなりそうだ。
ただ、同時に下方に窓が出現することになり、相場が短期的に振れやすくなる。一応、現在は「弱気形状」であり、買い一巡後に急速に伸び悩む可能性は十分にある。
米金融政策の不透明感解消、中国では恒大集団の株価が急騰するなど、日本株を取り巻く環境は良好だ。日経平均は大幅高スタートとなり、窓を空けて上昇。終値ベースでこれを維持できるかが焦点となる。もし、チャートが強気転換することになれば、一連の下落相場は終了。改めて買いが入りやすい環境となる。本日の安値が窓下限(29868.10 円)を下回らなければ実現することになり、その辺を見極めることになりそうだ。
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