上下の窓に囲まれたボックス相場になりやすい
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 50.63 ドル安の 33919.84、ナスダック総合指数は 32.49 ポイント高の 14746.40 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29685 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺で寄り付くと思われる。
日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて下落。弱気相場が鮮明になっており、先安観が強まっている。上下の窓に囲まれた形となっており、短期的に相場は振れやすい。「上方の窓→下方の窓」「下方の窓→上方の窓」といった感じでボックス相場になりやすく、投資家はそれを前提にトレードする必要がありそうだ。
もちろんチャートの「弱気形状」に変化はなく、最終的には下方の2つの窓に引き寄せられる公算が大きい。特に下段の窓は大きいことから、この窓下限(29149.65 円)までの下落は「規定路線」であると言えよう。
あとは「中国・恒大集団」のデフォルトの話だが、これは銀行団の一部が引当金を積み上げていた経緯もあり、影響は限定的となりそうだ。多少の貸倒損失は出るものの、それを契機に再編の期待が高まりそうだ。もし、完全に破産、廃業となった場合には社会的な影響も大きく、当局が野放しにする公算は小さい。1民間企業ではあるものの、「救済」を前提とした戦略が練られると思われる。
投資家は引き続き「売りポジション」を持ったまま、その「相場の弱さ」を見極める局面だ。現時点で「異常事態」にはなっておらず、単なる下落相場。心を落ち着かせて、対処するようにしたい。
【今日のレポート銘柄】
グローバルウェイ<3936>
日本郵船<9101>
廣済堂<7868>
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