買いは入りやすく、引き続き上昇志向を強める
先週末の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 271.66 ドル安の 34607.72、ナスダック総合指数は 132.75 ポイント安の 15114.49 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 30010 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
日経平均の日足では先週末、買い先行から一段高の展開。あっさり高値を更新している。9日連続の陽線出現となっており、そういったことも先高観をイメージさせている。
本日は軟調スタートが予想されるものの、基本的な流れには変化はないだろう。ザラ場中での買いは入りやすく、引き続き上昇志向を強めると思われる。
日経平均の9月末の配当落ちの予想は 180 円程度。12 月物は 30010 円程度であることから、これに 180 円加えた値が現物株の寄り付きとなる公算が大きい。実質的に 200 円程度の下落から始まることが予想され、その幅は限定的となる公算が大きい。先週末にメジャーSQ を通過したこともあり、新規資金も入りやすいとみる。引き続き「政策期待」を前面に出した「幅広い物色」が行われると思われる。
市場では一段と「買わざるリスク」が意識されることになりそうだ。自民党総裁選が近づくにつれて各候補の政策への期待が高まるほか、その後の総選挙でも政策論議が繰り広げられることになる。東京の新規感染者は 1067 人となっており、どうやら第5波はピークアウトした様子。ワクチン接種も 50%を超えており、ひとまず抑え込みのターンを迎えたと思われる。変異株の脅威はあるものの、ひとまず市場は「経済正常化」を意識した動きとなりそうだ。投資家は軟調に推移する場面は、積極的に押し目を拾っていきたい。
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