上下の窓に挟まれ、短期的にボックス相場を形成しやすい
昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 192.38 ドル安の 35213.12、ナスダック総合指数は 96.05 ポイント安の 12945.81 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27640 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
昨日の米国株はアフガニスタンでのテロや連銀の要人発言によって下落。警戒感が高まる展開となっている。アフガニスタンでの地政学的リスクの高まり、そして本日のジャクソンホールで早期引き締め観測が浮上するかどうかが焦点となる。
日経平均の日足チャートでは、一昨日に上方の窓の一部を上ひげで埋める形。強い目標達成感が漂っており、短期的には下方の窓を埋めやすい。本日は売り先行となることで、それが一段と鮮明となるだろう。
ただ、現時点でのチャートは「強気形状」であり、押し目買いが入りやすいのも事実。株価は上下の窓に挟まれており、短期的には「ボックス相場」を形成しやすい。「下方の窓を埋めれば、今度は上方の窓」といった具合にリターン・リバーサル(逆張り)的な動きとなりそうだ。
もちろん焦点となるのは、本日、チャートが弱気転換するか否かである。もし、終値ベースで窓空け下落となれば、再び「売りパターン」に突入することになる。その際、上方に壁(ファンダメンタルズの壁)が出現することになり、軸が下向き(相場の方向性が下ということ)を改めて示唆する。一気に調整色が強まる可能性があるのだ。投資家は「買いポジション」を持ちながらも、そういった展開になるかどうかを見極める局面となる。
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