弱気形状を維持も、上方の窓上限の攻防が焦点
昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 106.66 ドル安の 35101.85、ナスダック総合指数は 24.42 ポイント高の 14860.18 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27910 円付近での推移。したがって、本日の東京株式相場は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。
焦点となるのは、前回の上方の窓上限(27862.69 円)との攻防。これを終値ベースで突破すると、チャートは強気形状へと転換する。
ただ、現時点では弱気形状を維持しており、買い一巡後に上値が重くなる展開を想定したい。先週末の上昇によって上方の窓を上ひげで埋める目標達成感の強いチャート形状。今度は下方の窓を埋める順番だと考える。
東京オリンピックが終了して、市場にはひとまず安心感が漂っているようだ。注目の米雇用統計も市場予想を上回る結果。米国株を押し上げる展開となった。重要イベントや連休を通過したことで、市場には新規資金が入りやすい。為替がやや円安に傾いていることもあり、市場では買い安心感が広がりそうだ。新型コロナの感染拡大は気になるものの、市場は特に動揺はしていない。日経平均は上値を試す動きとなり、その終値に注目することになる。
そしてその他の注目材料は、ソフトバンク G の決算だ。足元、株価は軟調な推移をしており、全体相場を押し下げている。弱気トレンドを変化させるほどのサプライズ決算が出てくるか――注目ポイントとなる。
投資家はとりあえず「売りスタンス」を維持しながら、トレンドが変化するのかどうかを見極める局面だ。
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